「さや姉!」


声が聞こえて

振り向いてみると

東京にいるはずの

友達の朱里がいた


「朱里やん」


「久しぶりやん

元気やった?」


「まぁ...元気やな

大阪で何してるん?」


「収録が大阪にあってん

ウチ芸能人になってん」


「そうなんや、すごいやん

ここで何してるん?」


「東京に帰る前に

ちょっとお菓子買っててん」


2人はラーメン屋に行って

色々話をした


「そんでどうなん?

芸能人と恋してる?」


「してへんで

事務所が恋愛禁止やから

さや姉はどうなん?」


彩は何も答えず

ラーメンを食べた

その後彩と朱里は

駅まで歩いた


「駅までありがとう」


「いいえ」


「さや姉の連絡先もらっていい?」


「昔と一緒やけど」


「あぁ携帯変えてから

連絡先全部なくしてん」


「そうなんや」


彩が連絡先を教えると

朱里は嬉しそうに微笑んだ


「そういえばさっき

答え聞いてへんねんけど」


「え?」


「誰かと付き合ってるん?」


「実は...美優紀と」


「そうなんや...


朱里は美優紀が彩のこと

好きだったのを

昔から知っていた


「よかったやん

お似合いやで...2人とも」


朱里は悲しそうに言った

彩は朱里のことを

忘れるために

美優紀と付き合いだした


「じゃ新幹線きたから...


朱里は彩に近ずいて

熱いキスをして


「大好き...


そう言って新幹線に乗って行った


「今も好きや...


新幹線が出発すると

美優紀から電話がきた


「もしもし」


(彩ちゃん疲れた~)


「お疲れ...


(なんかあったん?)


「ううん...何でもない

愛してんで...美優紀」