「え…今何て?」
「俺…沖田の側にいる」
「だって昨日…」
「ごめん…」
「ごめんとかいいから
ねぇちゃんと話そ
今日まだ3時間あるし」
「…」
「ねぇ…ねぇ彩は
ちょっとでも私を
好きやなかったん?」
「俺…もうお前と
関わらへんから…
傷つけてごめん
俺なんか好きになってくれて
ホンマにありがとう」
そう言って
彩は去って行った
そうすると
急に雨が降り出した
「はぁ…」
本当に終わったんや…彩と
「もともと始まっても…
彩だけやったのに
何にも無くなっちゃった…」
「こんなとこにおったんや…
もうええねんで美優紀ちゃん
余計なこと考えなくてええ
傷つかへんくてええ
ただ…俺だけを見てればええから」
そう言って横山は
美優紀を強く抱きしめた
空っぽになった私が
横山くんで埋まっていく