「隣いい?」


「うん」


なに地味な子に対して

ちょっと可愛くなってるん?


「よいしょっと」


さあ始まりました

王道ヒロイン対

邪道ヒロインの

恋愛バトル


山本と幼馴染の美優紀は

幼い頃からの写真で

沖田さんを責めるようです


「懐かしいなぁ」


「え?」


「あ、これ?

沖田さんに見せようとお思って

だって彩のこと

全然知らんやろ?」


実にやらしい!

幼馴染をアピールしてます


「この写真可愛い」


さすが王道ヒロイン

まったくもって

効果ゼロです


「あ...


あれは彩のジャージ?

半ば強引に貸してもらった

ジャージを見せびらかすとは

見事な邪道っぶり


「それ...


「ん?」


「渡辺さんが持ってたんや」


「はっ?」


「昨日洗濯しに行った時

見当たらなかったから」


ここで沖田さんからアピールです


「おいまだか?」


「あぁぁぁ!」


「ごめんなさい山本くん...

調べ物してる間

山本くんに待っててもらって...


「待つ!?

カップラーメンの

3分もイライラする彩が!?」


「そろそろ行かへんと

また話聞かせてね」


「ちょ、ちょっと...朱里〜」


「完敗やな」