「えぇぇぇ!

い、今なんて?」


「だから沖田さんと付き合う」


「なんなんで?」


「告白されたし

いい人そうやから」


なんでメガネっ子と!?


「ほら帰んで」


「あ、分かったあれやろ?

地味で浮いてる子に

告られて触れなかったんやろ?」


「はぁ?」


「確かに号泣したりするもんね

もう彩は優しんやから」


「何言ってんのかよく分からへん」


「ちょちょっと彩」


ガチャ


カランカランカラン


「何これ?」


(あれ~どうしちゃったん?

ロッカーの中がゴミでいっぱいやん)


「最低!」


(はぁ!?)


「すいません...


「相手にすんな」


(ビビってんすか?)


「はぁ?」


バンッ


痛っ…おい沖田!)


「殴るんならどうぞ

でも山本くんに手を出したら

絶対許さへんから!」


(誰かぁ~ケンカで~す)


(またお前らか!)


(ヤッベ!)


「行けー管理人のおじさん!

助かった...あ」


彩と沖田さんは見つめていた


「…怖かった~」


「何してんねんアホ?」


「体が勝手に動いてん」


「ムチャすんなよ」


「うん、分かってる」


あれ、何これ?


「手」


沖田さん脇役のくせに出しゃばって

でも今の沖田さんの方が

よっぽどヒロインやん


「悪い美優紀

今日は沖田さんと帰る」


沖田さんが彩のヒロイン!?

え、え、え?じゃ何もせず

ボーッと突っ立ってる

あたしはなんなん?


「ヒロイン...失格やん」