「お待たせ」


「う、うん」


「どうしたん?」


「カッコイイ///


約束通り彩とデート

いつも以上にカッコイイ彩

ホンマに大人になったんやな

やーばいよこれは

ずっと殺してた想いが

抑えろ自分


「どこ連れてってくれんの?」


「喜んで頂けるように

考えてますよー」


「楽しみー」


最初は彩が小さい頃から好きな

ごはん屋さん

目の前の彩を見ると

ニコニコしながら食べてる

昔は頬いっぱいに詰めて

口の周りソースまみれやった

可愛かったな

今も可愛いけど


「あーこの鍋買お」


「家にあるやん」


「前に美優紀が焦がしたやろ

お気に入りやったのに」


「あー」


「んーこれもいいなぁ」


このくらいの年頃なら

服とかに目を輝かすのに

彩は調理器具に小さい頃に

料理して手を切ったことあったな

あんときもずっと私に気を使って

必死やったな

それが今では

家事は全部してくれる


「彩はいい旦那さんになるな」


「な、何やねん急に///


「彩が結婚したら

私、生きてけるかな



「なんてねっ

彩に依存してるわー

自立せんとなー

アラサー頑張るわ」


結局いろいろ買い物して

最後は彩の大好きな夜景


「めっちゃ綺麗やん!」


「そーやな

やっぱりここは凄いな」


「ここの夜景は

ずっと変わらへんなぁ」


「そーやな

なぁ彩」


「ん?」


「後ろ向いて」


「なにー?」


彩を後ろ向かせて

首にネックレスをつけた

これは頼んで作ってもらった

オリジナル


「合格祝い

彩に似合うと思って

こっち向いて」


「ちょ、ちょっと待って」


「なんで?ほらっ」


つけてる彩が見たくて

振り向かすと

彩の顔は真っ赤やった


「ど、どうしたん?」


なんもないっ」


「んー似合ってる」


「美優紀


「んー?」


「俺結婚せぇへんよ」


「え?

まぁ今はまだ早


「ずっと結婚せぇへん」


「何で?」


「美優紀と離れるの嫌やから


「いや、それは私やって

そーやけど

ほら、好きなやつとか


「最近そればっかり」


「そりゃ年頃やん」


「好きな人おるよ

それはずーっと変わらへん」


「え?」


「俺は







美優紀しか好きじゃない」