朝起きると

いつも目の前には

口が開いてて

ヨダレ垂らした

みゆちゃがいる


「みゆちゃ...


ほっぺをツンツンしたら

顔をむにゃむにゃさせた

それが面白くて

何度もツンツンした


「彩ぁ...?」


「変な顔~」


「最近もうりうり」


「ん~...やめてや~」


「仕返しやで」


「みゆちゃ今日は?」


「この後仕事やで」


「知ってる...


ホンマは分かってる

みゆちゃ派毎日忙しい

僕のために...

遊びたいけどでも


「彩そんな顔せんとって」


「ごめんなさい...


「彩は頭ええのに

分かってへんな

今は彩が謝るとこちゃうんやで」


「違う?」


「そうやで...おいで」


「ん...


「彩に我慢させてばっかりやな

ちゃんと遊べるようにするから

ちゃんと待っといて」


「うん」


「って言うたけど

私も待つのしんどいわ

ちょっとだけ前借りしよ」


みゆちゃは電話をして

岸野の声がした


「ちょっと出る時間

遅くしてもらった

もうちょっとこのままいててな」


「うん...みゆちゃ」


ンッ...彩」


チューは僕だけ

絶対僕だけのやもん


「みゆちゃ」


最近のみゆちゃは

お休みがなくて

ほとんど会えなかった

だからいつもは我慢できるのに...


「次の学校休みの日

遊園地行きたい

みゆちゃと行きたい

遊園地じゃなくてもええから

みゆちゃといたい...


「彩...


怒られるかもしれない

みゆちゃ疲れてるの分かってるのに

こんなわがまま言って...


ギュッー


「ありがと彩...

初めてちゃんと言うてくれたな

ホンマに嬉しいで」


「みゆちゃ?」


「分かっとよ彩

遊びに行こな

さのしたいことしよな」


「ええん?」


「当たり前やん」


「みゆちゃ...好き」


「へっ///


「みゆちゃ?」


「あ、いや何でもない

うん私も好きやで

じゃ仕事行くわ

彩お見送りして~」


「仕方ないなぁー」


「早くー」


「はいはい」