彩の風邪も治り

普通の生活に戻った


「渡辺です...


「渡辺さんお疲れ様です

彩くんなんですけど

今ちょっと...


「え?」


「修羅場で」


「修羅場?」


「女の子たちが

彩くんのことで争ってて

私が注意したら2人とも泣いて

だから慰めてもらってて」


「やっぱりモテるんや」


「でも今日

好きな人がいるって」


「好きな人!?誰なんやろ...

彩に好きな人か...


「ゆっくり見守ってください

もし何かあれば報告しますので」


「ありがとうございます」


そして私は彩を連れて

家に帰って行った


「手洗いうがいするんやで彩」


「はーい!」


「確かにイケメンやなぁ...


「みゆちゃ?」


「ん?終わった?」


「ピカピカ!」


「ホンマやええ子やな」


「へへへっ」


「そういえば

そろそろ運動会やったな」


「うん!

さーちゃんたち踊る!」


「何踊るん?」


「ウォチッチッ」


「あーアニメのやつか

妖怪ウォチやろ?

頑張りや彩」


「さーちゃん上手いねん

みゆちゃ見て見て!」


「うまいな...


踊りもキレキレやし

こんなにも大きくなったんやな


「楽しみやな彩」


「楽しみ!」


ピロンッ


「先輩や//


「しぇんぱい?」


「そーやで」


「んー...?」


「彩にはまだ早いねん...

そーいえば彩の好きな人って

誰なんか教えてくれる?」


「内緒!」


「えー」


「みゆちゃには早いの」


「こら彩!」


「みるきーやられてるんやん」


「凪ちゃん!」


「ママがみるきーに

凪沙が昔使ってたお皿とか

色々届けてこいって」


「ありがと」


「まぁ凪沙は彩くんの好きな人

知ってるねんけど」


「マジで!?教えて!」


「それはね...


「みゆちゃには早いのー!

ハハハハハッ


「マセガキ...覚えとけよ」


「やっば!

彩くん助けて!」


「凪ちゃんや!

みゆちゃいじめちゃメ!」


「いや...


「ごめんなしゃいは?」


「ごめんなさい」


「いい子」


彩が私を抱きしめると

彩の後ろには凪ちゃんが

クスクスクスクス笑ってた

こマセガキ...