「みゆちゃ朝!」


「彩...おはよ

今日はまだ寝るねん」


「おやすみー」


「んー」


少し眠って目を覚ますと

さっきから30分たってた


「彩ー?」


返事がないから

ベッドからあくびをして降りて

キッチンに行ってみると

キッチンの下でうずくまってる彩がいた


「彩どうしたん!?」


「だい、じょうぶ」


彩の手からは血が出てた


「手どうしたん!?」


「切っちゃった...


「早く消毒せな」


ここはちゃんと怒らないと


「包丁は危ないやろ彩!

彩の気持ちは嬉しいけど

今みたいに怪我するから

勝手にやったらあかんで!」


「ごめんなさい...ごめんな...さい」


「よしよしごめんな

痛かったよね」


「さーちゃん...悪い子やから」


「彩が悪い子な訳ないやん

ええ子すぎんねん」


「さーちゃんいい子?」


「彩はええ子やで」


「さーちゃんはええ子や!」


「そうやで

じゃ一緒にご飯作ろ」


「うん!」


彩とご飯を作って

かたずけをした


「彩どこか行く?」


「ヤ!」


「なんで嫌なん?」


「ヤダ!」


「まだ遠慮してるんかな?」


「みゆちゃ」


「ん?」


「あのね...


「どうしたん?」


「おしゅわり」


「お座り?」


彩の言った通り座って

彩を見るともじもじしていた


「どうしたん?」


「よいしょしていい?」


「膝の上に座りたいん?」


「うん」


「いいよ」


彩は私の膝の上に座ってきた


「彩?」


「あのね...ギューして」


「え?」


多分甘える相手がいなかったから

甘えるのが1番苦手な彩

優しく抱きしめると

ちょっと笑顔になった彩


「いつでも抱きしめるで」


「さーちゃんはみゆちゃが...

ギューしてくれたら...いいの

お出かけ...いらない

みゆちゃ...好き...スースー


「寝ちゃったか...

私も好きやで彩」


彩の頭をなでて抱きしめながら

歌を聞いて寝てしまった