「熱下がらへん~」
ピンポーン
「こんな時間に誰やねん?」
ガチャッ
「彩大丈夫?」
「なんや山田か」
山田は隣に住んでて俺の幼馴染
そんで俺の好きな人
「なんだって何よ!
様子見に来てあげたのに」
「それはどーも」
「ってことでお邪魔しまーす」
「ちょっと!」
「彩の部屋久しぶり~」
「早よ帰れや」
「今来たばっかやん」
「うつんで」
「私は天才やから風邪ひかへんの」
「どの口が言ってんねん?
俺の方が順位ええわ」
「そんなことないよ~」
「そんなことあんねん
ちなみにバカは風邪ひいても
気づかへんらしいで
山田の場合それな」
「ひどーい!
彩のバカ!」
「このくだり何回すんねん?」
「ごめん楽しくなっちゃって」
「はぁ...」
「ホンマにごめんね
まだ辛いねんな」
「大丈夫」
ピタッ
山田はおでこをくっつけてきた
「やっぱり熱いやん」
「な、何すんねん///」
「こうやって測るのが
1番早いかなと思ってて
っていうか彩顔さっきよりも赤いで
ホンマに大丈夫なん!?」
山田のせいでフラフラする
我慢ができひん...
グイッ
「ンッ!」
「バーカ」
彩はその後寝てしまった
「彩の方がバカや///」
そして翌日
「治った?」
「山田のおかげで治った
昨日はホンマにありがとう」
「ていうか私って天才みたい」
「え?」
「うつらへんかった」
「は?」
彩は絶対に忘れてる
「なんでもない」
「教えてや!」
「彩が熱暴走してん」
「熱暴走?」
「そういうこと」
「どういうことやねん?」
「教えへん」
これは私だけの大切な思い出