「起きろ!」


「無理~」


「学校!」


「いやや~」


このだだこねてる奴は

俺の姉の菜々

俺は高2で姉ちゃんは大3

めっちゃ怠け者


「起きろよ!」


「ん~」


「起きろって!」


布団を無理やりはがすと

体を丸める姉ちゃん


「寒い~」


「やっと起きた

早く降りてこーへんと

母さんが怒んで」


姉ちゃんは口をむって尖らせて

無理やり体を起こした

髪の毛ボサボサやん


「なに笑ってんねん!?」


「髪の毛ボサボサやねん

ホンマに寝相悪いな」


「仕方ないやん!

支度するから出てって!」


「はいはい」


数分すると姉ちゃんが降りてきた


「母さん今日雨降ってるん?」


(降ってんで)


「マジで!?

姉ちゃん送って」


車に乗る姉ちゃんに

ちょっとねだってみた


「いやや」


「何で!?」


「彩の起こし方が雑やから」


「起こしてやってるんやからええやん」


「他に起こし方あるやん」


「例えば?」


姉ちゃんは耳に顔を近ずけて

小声で喋ってきた


「キス...とか?」


「なっ!?」


「冗談やって

照れる彩って可愛い~」


またやられたわ

姉ちゃんはいつも俺に

照れさせようとへんなことを

いつも言ってくる


「そんなに怒らんといてや

ちゃんと送るから」


そして姉ちゃんは俺を送ってくれた


「姉ちゃんありがと」


「はいはい」


「じゃな」


「ちょっと待ちなさい彩!」


「ん?」


「お礼は?」


「は?」


「お・れ・い!」


「そんなん無いわ」


「え~キスしてくれへんの?」


「嫌や!」


「じゃケーキでえ...ンッ!」


「じゃな//


「ちょっと彩ズルイで///」


姉ちゃんはまたむって口を尖らせた