ある日カフェの閉店後


「彩!」


「何?」


「卒業したらヨーロッパ行くって

ホンマなんか?」


「なんで知ってるん?」


「朱里が教えてくれてん」


「やばかったかな?」


「まぁ...


「ごめん」


「ホンマなんか?」


「卒業して2年間

ヨーロッパに行くねん」


「初耳なんやけど」


「楓子にも言ってへんかったな...


「うん」


「美優紀先輩は知ってるん?」


「私たち3人は知っててん」


「なんで俺たちに言わへんかったん?」


「せめて楓子ちゃんには言っとけよ」


「まだ先の事やからと思って」


「美優紀先輩はええんか?」


「ホンマは嫌やけど...約束やから」


「美優紀...


「日本一のカフェの為なら

やらなあかんねん」


「美優紀先輩が良いなら」


「よっしゃ、これからも頑張るで!」


『おーーー!』


それからあっという間に

時間が過ぎて卒業式を迎えた


「もう卒業か~」


「早いね」


「これからは一緒に通えないな」


「寂しいな」


「一年後はもっと離れるし...


「そうやな...


卒業式が終わると

7人はカフェに戻った


「卒業おめでとう」


「「「ありがと」」」


「これからは私が3人の面倒見るな」


「頼むで楓ちゃん」


「他の女の人に行かないように

私がちゃんと見とく」


「彩が浮気したらやって良いから」


「任せといて」


「なんで俺が浮気するみたいに話してるん?」


「しないって言えるん?」


「も、もちろん」


「まぁ見とくわ」


「ヨーロッパで浮気したら

帰って来ないでええから」


「だから浮気しないって」


「「ふ~ん」」


「だからせぇへんって!」


「彩遊ばれてんな」


「この2人が家族って大変やな」


「美優紀はまだ家族ちゃうし」


「結婚しよって言うたやんけ」


「言ったんかよ!」


「まぁ」


「みるきーはもう家族やで」


「彩より楓ちゃんのこと方が好き!」


「俺は美優紀が1番好きなんやけどな」


「私も彩が1番好き!」


「なんやねんこの茶番?」


そしてみんなは笑いあった