天使に会った。

綺麗だった。

直視できないってゆうのは大袈裟だけど
ずっと見ていたいのに上手く見れない
そんな感じだった。

話なんてできなかった。
下手に話し掛けて
私の人間らしい部分を見られるのが
怖いと思った。

話せば話すほど遠くなる気がした。

でも天使は微笑んでくれた。

やっぱり上手く見れなかった。

消えそうで、危うくて、
輝いてるんじゃなくて、
とってもまばゆかった。

天使は煙草を吸う。
天使は眼鏡をかける。
天使は大学に通う。
天使はエクステを付けてる。
天使には彼女がいて親もいる。

まるで人間のような生活を送っている。

「人間の生活」とは言いたくない。
「人間のような」としか言えない。


天使の体は華奢で、身長は高くない。
天使の目は二重で、黒目は少し茶色い。
天使の顔は色白で、鼻が高くて肌が綺麗。

もっともっと言葉は出てくる。


でも頭では描写できない。



彼が天使なのは外見じゃない。

他人の心を察して何かしてあげられる。
しかもその行動に
他人の評価も求めなければ
自己満足さえもない。

そして言葉が透明で
その中に優しさがある。

簡単に「優しい」なんて言葉じゃ
彼を説明することはできない。

人が作った言葉じゃ
説明なんてできないのかもしれない。


だから私は彼を天使だと
信じて止めれないのかもしれない。



願ってはいけない気がするけど…

天使にまた
会えたら。