天使が。



一日中、頭で天使を描いてる。

もう一回会いたいって
思わずにはいられなくて。



天使はどうしてあんなに
きれいなんだろう。


天使はどうしてあんなに
優しいんだろう。


天使はどうやって
どんな顔をしながら
恋に落ちたんだろう。


どんな女の子に
どんな気持ちを抱いて
どんな恋をしているんだろう。


天使といた時間が
幻だと言われたら
とても悲しいけど
私は信じるだろう。


そのくらい
彼は美しくて危うくて神秘的で
優しかった。


もう一度会いたい。


でも会えたときに
「天使」を口にしたら
消えていってしまいそう。



今はまだ自分の力で
天使の残像を必死に描くことで
十分なのかもしれない。


ああ
海馬よ衰えないで。

せめて天使を色褪せさせないで。

お願い。