狼の聲も聞こゆる夜寒かな 子規. 


中西アルノ0から俳句で取り上げた。



狼。おほかみ。冬12月季語。絶滅に伴い死語だという。狼は深山に棲み、雪が深くなると人家近くまで現れる。人畜を襲った。ほとんど絶滅した。


夜寒。秋10月の季語。晩秋、夜分になって寒くなる。


季重り。切れ字かなが、夜寒に重きをおく


今日のひとことブログ



以下引用Source週刊俳句ウィークリー 

 例えば山里の囲炉裏端で狼の遠吠えを聞いた情景と解すことも可能であるが、調べてみると、当時既に開園していた上野動物園で日本狼が飼育されていた記録があるという。上野界隈は子規になじみのある場所である。すると、俄にこの句の読みが多様性を帯びてくることになるのである。もしかすると子規は上野動物園かその付近でこの句を詠んだのではないのか?「も」によってノイズになっている他の声は、実は動物園に飼われている、世界中からやってきた野獣たちの声だったのかも知れないのである。

 

 

 

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