米国株、大幅反落 ダウ135ドル安 利益確定、下げ幅2カ月ぶり

2014/01/03 07:14 日経速報ニュース 760文字
【NQNニューヨーク=横内理恵】2014年の最初の取引となる2日の米株式相場は大幅反落した。ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに下げ昨年12月31日と比べて135ドル31セント(0.8%)安の1万6441ドル35セントで終えた。ダウ平均の下げ幅は同11月7日以来ほぼ2カ月ぶりの大きさ。昨年末にかけて相場上昇の勢いが強かっただけに目先の利益をいったん確定する目的の売りが出た。
 欧州株式相場などの下げを受けて、投資家が運用リスクを取りにくくなったことも重荷となった。中国政府が発表した13年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前の月から低下し、世界景気の先行きに慎重な見方が浮上したことも売りを誘った。
 年始で商いが薄く、値動きが大きくなりやすかった。ダウ平均の下げ幅は一時160ドルに達した。
 週間の新規失業保険申請件数は前の週から減少。昨年12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は小幅に低下したものの、市場予想は上回った。ただ、市場の反応は限定的だった。
 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、同33.520ポイント(0.8%)安の4143.070で終えた。
 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億2000万株(速報)。ナスダック市場は約17億株(同)。業種別S&P500種株価指数では、「公益事業」や「エネルギー」などを筆頭に全10業種が下落した。
 アナリストが投資判断を引き下げたと伝わったアップルが下落。ダウ平均の採用銘柄では化学のデュポンやゼネラル・エレクトリック(GE)、飲料のコカ・コーラが下げた。
 アナリストが投資判断を引き上げたと伝わった半導体のザイリンクスは上げた。ディスカウントストアのウォルマート・ストアーズやボーイングが小高い。