どうなる東京市場  株、下値メドは1万2400円か・河合氏

2013/06/21 08:23 日経速報ニュース 397文字
 河合達憲・カブドットコム証券チーフストラテジスト きょうの日経平均株価は続落で始まるだろう。下値のメドは13日の取引時間中に付けた安値となる1万2415円とみている。前日は米国株が急落したのに加え、欧州やアジア株も軟調で、世界的にリスク回避姿勢が強まっている。
 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が量的金融緩和の出口戦略に具体的に言及した。金融緩和による過剰流動性に支えられて上昇してきた米国株が変調を来している。米国の景気回復を織り込んで米株が再び上昇に向かうには、まだ時間がかかるだろう。外国為替市場で円相場は下落基調にあるものの、円安・ドル高を手掛かりに輸出関連株に買いが入るという単純な構造にはなりにくい。
 きょうの値幅は1万2400~1万2800円をみているが、13日の取引時間中の安値を下回れば、一段と下押し圧力が高まることも考えられる。〔日経QUICKニュース(NQN)〕