日銀政策維持 株、午後は下げ幅拡大・藤戸氏 荒れた展開続く 

2013/06/11 12:30  日経速報ニュース    362文字  
 藤戸則弘・三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長 日銀は今回の金融政策決定会合で政策の現状維持を決めたが、妥当な判断だと評価している。もっとも、市場では固定金利オペの年限長期化など追加策を求める声が強く、期待に反して物足りない内容となったようで、午後は下げ幅を広げそうだ。
 実体経済は着実に回復しており、マネタリーベースを2年で2倍に増やす「量的・質的金融緩和」の効果ははっきりと表れている。市場がこれ以上の政策を求めることは「無いものねだり」というべきだ。
 将来の相場変動の大きさを示す日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)は40を超える水準で推移している。14日には株価指数先物6月物などの特別清算指数(SQ)の算出日も控えており、しばらくは荒れた展開が続きそうだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕