ほんと、見損なった
 

株、振れ幅の大きい展開続く・藤戸氏 円相場次第で一段安も

2013/05/31 08:28 日経速報ニュース 534文字
 藤戸則弘・三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長 きょうも日経平均株価は振れ幅の大きい展開が予想される。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で日経平均先物6月物の清算値が1万3810円となっていることから日経平均は200円程度上昇して寄り付くと見られる。その後は円相場の動向に株価が左右される展開が続くだろう。
 円相場の一段高への警戒が強まっている。ここ数日間の円相場は1ドル=100円50銭近辺を高値に伸び悩んでいたが、これまで円売りポジションを積み増していた海外のヘッジファンドに円を買い戻す動きが出てくれば、円相場は1ドル=100円50銭を突破して大きく上昇しかねない。そうなれば日本株にとって下げ圧力となる。きょうの日経平均は1万3300円~1万3900円の範囲で推移すると見られる。業績が為替変動の影響を受けやすい輸出関連株の値動きが焦点だ。
 もっとも、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用手法を弾力化すると伝わったことは日本株にとってプラスとなる。資産に占める株式の割合が決められた規模を大きく上回っても売却しないで済むように見直されるため、日本株の売却圧力が和らぐとみられる。〔日経QUICKニュース(NQN)〕