円、99円台前半で推移か・野地氏 仏PMIに注目 |
2013/04/23 08:30 日経速報ニュース 396文字 |
野地慎・SMBC日興証券為替ストラテジスト 23日の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=99円台前半を中心にもみ合いそうだ。円を売り進める手掛かりとなりそうな材料に欠いているため、相場は動意に乏しい展開が予想される。
きょうは仏や独、ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)に注目する。結果を受けて欧州経済の低迷が強く意識されれば、投資家心理の悪化につながり安全資産とされる円買いを誘いそうだ。前日にノワイエ仏中銀総裁がユーロ圏の危機は終わっていないとの見解を示した。仏経済の先行き見通しには弱さが目立つ。特に仏PMIに注意が必要だろう。 前日の海外市場で円の下値が堅さが意識されたため、投資家は円売りに慎重な姿勢をみせそうだ。しかし、日銀が導入した大胆な金融緩和策を背景に円の先安観は根強い。短期売買を手掛ける投資家が円売りを仕掛ける場面もあるだろう。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 |