安倍氏:日銀は円安進行を謙虚に受け止めよ-自民の政策発表で80円台

  11月22日(ブルームバーグ):自民党の安倍晋三総裁は22日午後、東京都内で開かれた商工会全国大会であいさつし、自らの政策発表を受け、外為市場で円安が進んでいることを日本銀行は謙虚に受け止めるべきだとの認識を示した。
安倍氏は衆院選(12月4日公示、16日投開票)で政権を奪還した場合は「大胆な金融緩和をやっていく。必要によっては日銀法も改正していく」とあらためて指摘。その上で、「われわれが政策を発表しただけで、なかなか80円台に戻らなかった円は下がった。下がったことによって一体、何人の雇用が守られたか。このことも日銀にも、ちゃんと謙虚に考え直してもらいたい」と語った。
自民党が21日に発表した政権公約に関しては「私たちは、できることしか書かない。書いたことは必ず実行していくことをお約束したい」と強調した。
一方、公明党の山口那津男代表は同大会で、衆院選後には10兆円規模の補正予算を編成すべきだとの考えを強調した。具体的には防災、減災対策、エコカー補助金、住宅リフォームのエコポイントなどを挙げた。中小企業の資金繰りを目的とした中小企業金融円滑化法が来年で期限切れになることを指摘し、「状況を見極めた上でこの延長も含めて検討していく必要もある」述べた。
山口氏は金融政策に関しては「金融緩和を継続して強化をしていく、ここは安倍総裁と同じ方向を向いている」と語った。