株価指数の開発・算出会社MSCIによる指数構成銘柄の見直しに伴い「日本株に300~400億円の売り需要が発生する」など、需給面の思惑が交錯している。
東証後場寄り、やや下げ渋る 日銀のETF買い期待で |
2012/05/31 12:59 日経速報ニュース 569文字 |
31日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価はやや下げ渋り、前日比150円程度安い8400円台後半の値動きとなっている。午前に日経平均や東証株価指数(TOPIX)が大きく下げたため、午後から日銀による株価指数連動型の上場投資信託(ETF)買いが入るとの期待が浮上。売りの手控え気分につながり、相場を下支えているという。
前引け後の東証の立会外取引で、大口投資家が複数銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は「108億円成立し、売り買い均衡」(国内証券)との見方があった。月末とあって機関投資家から期末の株価押し上げを狙った「お化粧買い」が入るとの指摘や、株価指数の開発・算出会社MSCIによる指数構成銘柄の見直しに伴い「日本株に300~400億円の売り需要が発生する」など、需給面の思惑が交錯している。 東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めている。 12時45分時点の東証1部の売買代金は概算で5388億円、売買高は同9億9932万株だった。東証1部では全体の7割強にあたる1193銘柄が下げ、上昇銘柄数は355、横ばいは112だった。 日立、トヨタ、キヤノンが売られた。ファストリ、ディーエヌエも軟調。一方、関西電、KDDI、ソフトバンクが堅調。シャープやソニーは午後に入り上げに転じる場面があった。〔日経QUICKニュース〕 |