株、底入れは近い・石川氏 国内景気改善が相場の支えに |
2012/05/31 11:47 日経速報ニュース 443文字 |
石川照久・みずほインベスターズ証券エクイティ情報部部長 前日の米株式相場の大幅安を受けて31日午前の日経平均株価は8500円を一時割り込んだ。ただ、株式相場の底入れは近いだろう。ギリシャのユーロ離脱の可能性は低く、スペインの金融不安も最終的には解決の方向に向かうとみている。
30日の米ダウ工業株30種平均は160ドル下げたが、前の日は125ドル上昇している。商いが薄く、指数の動きが大きくなりやすいため、過度に反応すべきではない。ギリシャの旧通貨ドラクマの印刷などユーロ離脱への動きが報じられているが、これは選挙前の駆け引きだろう。国際通貨基金(IMF)などの支援がないと公務員の給与支給が難しくなり、ギリシャは緊縮財政策を受け入れることになるだろう。 株式相場は早めに材料を織り込むことを考慮すれば、きょうかあすの安い場面が底となり、売り方の巻き戻しが入ることも考えられる。日本国内の景気は小売りなどを中心に改善基調が強まっており、株価の支えとなる。〔日経QUICKニュース〕 |