株、米英投資家も「日本株は割安」共有・阪上氏 相場反転タイミング狙う |
2012/05/28 16:09 日経速報ニュース 525文字 |
阪上亮太・SMBC日興証券チーフ株式ストラテジスト 5月上旬から下旬にかけて欧米投資家を訪問した。米英や北欧の投資家は相場反転のタイミングを狙っているという印象を受けた。現在は総じて様子見姿勢だが、日本株への関心も高く、ギリシャ問題などがある程度、落ち着けばこうした投資家が動き出す可能性がある。一昔前は国内投資家と海外投資家の割安さの基準に相違があったが、いまはその差が縮まっている。国内で指摘される投資指標面などの割安さは、海外投資家も同様にとらえている。
米国では製品に成長ストーリーが描ける企業への関心が高かった。例えば中国に進出し、現地の消費者ニーズをつかんでいる生活必需品関連企業や、製品力で韓国や台湾企業との差異化ができている企業だ。 半面、慎重姿勢だったのが、欧州大陸の投資家だ。欧州不安の震源地であるだけにリスクに敏感なのは仕方のないことだろう。母国市場の安定が日本株に投資を振り向ける前提となろう。 来月のギリシャの再選挙が日本を含めた世界の株式市場の行方を占う一大イベントである事実に変化はない。再選挙までは様子見相場が続き、日本株は日経平均で8250~8750円のレンジ相場での小動きとなりそうだ。〔日経QUICKニュース〕 |