どうなるきょうの株式 「格下げ」驚き小さいが円高響く・秋野氏 8600円台まで下落か

2012/05/18 08:10  日経速報ニュース    397文字  
 秋野充成・いちよしアセットマネジメント執行役員 欧米系格付け会社フィッチ・レーティングスがギリシャを格下げし、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはスペイン16銀行を格下げした。格下げに対する思惑はあったため驚きは小さいが、対ドル・対ユーロの円相場上昇を受けて、日経平均株価は朝方に8600円台まで下げる公算が大きい。これまで堅調だった米国の景況感の悪化も重荷だ。朝安後は、格下げを受けたきょうの米株式市場の反応を見極めたいとの見方から8600円台でもみ合いそうだ。
 仮にギリシャがユーロを離脱すれば、欧州の金融システム全体の混乱につながる。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)なども含めた対応策で離脱は回避されそうだが、6月17日のギリシャ再選挙までは先行きが不透明だ。ギリシャ情勢に対する様子見姿勢から当面、日経平均にも方向感が出にくいだろう。〔日経QUICKニュース〕