株、SQ予想 40万株の売買か、差し引き買い越し 6日時点推計  

2012/02/07 08:30  日経速報ニュース    1069文字  
 株価指数オプションとミニ日経平均先物2月物は10日、特別清算指数(SQ)の算出を迎える。SQ算出に関連した10日寄り付きの現物株注文は、「日経平均株価型」の裁定取引関連で採用1銘柄あたり40万~50万株となりそうだ。差し引きでは9万株程度の買い越しと想定される。3日時点の建玉と6日の手口をもとに主要証券会社の現物株の売買を推計した。
 SQ算出日の寄り付きに現物株の売り越しが目立つとみられる証券会社はメリルリンチ(15万株)、バークレイズ・キャピタル(10万株)モルガン・スタンレーMUFG(7万株)など。一方、買い越しはUBS(11万株)、HSBC(8万株)、ゴールドマン・サックス(8万株)、BNPパリバ(5万株)、ABNアムロ(5万株)、三菱UFJモルガン・スタンレー(5万株)などが見込まれる。
 大阪証券取引所が開示している証券会社別の建玉と売買手口をもとに、ミニ先物のポジションやオプションのデルタ(先物に対する感応度、プラスの1単位が先物1枚の買いにあたり、マイナスは売りを示す)を計算した。
 先物の売建てやそれに相当するオプションのポジションは「先物売り・現物株買い」の裁定取引になっていると想定。この場合、SQ算出時には先物などが清算され、現物株には売りが出るとした。逆に先物の買建ては現物株買いにつながるとした。
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主な証券会社のポジション(推計)
ミニ日経平均先物2月物(通常の日経平均先物に換算した枚数)
三菱UFJモルガン 1254
UBS 340
ABNアムロ  208
ゴールドマン・サックス ▲ 929
バークレイズ・キャピタル ▲1147

日経平均オプション2月物のデルタ(先物に対する感応度)
ゴールドマン・サックス 2844
UBS 2530
HSBC 2014
BNPパリバ 1300
クレディ・スイス 1161
ABNアムロ 1096
ニューエッジ ▲ 708
大和CM ▲ 822
バークレイズ・キャピタル ▲1462
モルガン・スタンレー ▲1709
メリルリンチ ▲3643
(▲は売り越しまたはマイナス)
〔日経QUICKニュース〕