ようやく、のろまが動き出した
東電のCDS、4日ぶり低下 急騰に一服感 市場の焦点は政局に
2011/06/13, 17:24, 日経速報ニュース, 520文字 |
企業の信用リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で13日、東京電力(9501)の保証料率(プレミアム)が4営業日ぶりに低下した。QUICKが金融機関の気配値を集計している「QUICK・CDS平均(5年物)」によると、東電のプレミアムは前週末比40.21ポイント低い1085.62ポイントとなり、前週末までの急騰に一服感が出ている。
10日は2004年3月の集計以来の最高値である1125.83ポイントを付けていた。UBS証券の後藤文人マネージングディレクターによると、東電の債権者への弁済が後回しにされるという市場の不安が「前週までになんとか消化されたことでプレミアムがやや低下した」という。 政府は14日に原発事故の損害賠償を支援する法案について閣議決定する見通し。国会提出後の審議は紛糾するとみられている。今国会での成立を目指す民主党に対し、自民党の逢沢一郎国会対策委員長は10日の記者会見で、「法案の重さ、論点を考えれば今国会で成立とはいかない」と指摘した。 国会の会期末は22日。会期延長は菅直人首相の退陣問題と表裏一体となっており、CDS市場の関係者は政局の行方に注目している。〔日経QUICKニュース〕 原子力安全委、月内に安全指針改定に着手
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2011/06/13, 23:50, 日経速報ニュース, 249文字 |
東京電力の経営や資産内容を調査する「東京電力に関する経営・財務調査委員会」(委員長・下河辺和彦弁護士)は、16日に初会合を開く。福島第1原子力発電所事故の賠償原資を捻出するため、東電に経営合理化を徹底させるのが役割。9月をめどに報告書をまとめる。
委員会は企業経営者や大学教授を含む5人で構成。事務局に官僚や会計、金融の専門家ら約30人を置く。まず資産内容を精査し、東電が決めた6千億円の資産売却計画の上積みを急ぐ。経費も徹底的に見直す。東電の幹部を呼んで事情を聴き、企業体質の改善策も議論する。 |