江夏豊の誕生日だそうだ。更新ネタがないので江夏に触れる。
尊敬する野球人である。
 
奪三振世界記録保持者であり、懲役2年超の元服役囚でもある。
名球界にその名はない。
 
新選組の土方を好むという、江夏のような波乱な人生を歩みたい。

巨人キラーの剛速球の全盛期。
脱三振記録を世界の王から取りたくて、
王を三振でまずタイ記録を達成。
その後、8人をわざと凡打に打ち取り、
また、王から新記録を達成した。
 
王から三振を取るより、
投手の高橋一三を三振にさせない方が難しかった、
と述懐している。

私は、そうした巨人キラーの全盛期より、
 
優勝請負人として、
Bクラス球団を渡り歩き、ドサ廻り

中年太りの巨体から
変化球と配球でセーブ王を、奇跡の優勝請負人の名を定着させた。
晩年の方が好きだな。
 
阪神から江本クラスとトレード成立したとき、
椅子を蹴って退団を決意した。
しかし、南海の野村監督と意気投合し、
野村は江夏を上手に使い切った。
ハムの大沢親分とも同様である。
広岡の管理野球とは反目し、球界を去る。
江夏らしい。

メジャーにはワッツのよう、
江夏のようなベテランクローザーが多いらしいが、
国内では最初で最後の優勝請負人のクローザーだろう。
 
今の球界にこれだけの傑物はいない。
 
なお、余談だが、
服役後、人が変わったよう、謙虚になったという。
独房、監獄は人を変える。