8週 稽留流産そうは手術(3)-手術前日-の続きです。



妊娠8週0日目、診察で突然の稽留流産を宣告されてから2日目。
そうは手術当日の記録です。



全身麻酔のため前日の21時から絶食していますが、特に食欲も無く。

飲み物は当日の朝6時までにコップ1杯ならOKと言われてたので、6時前に目覚ましをセットし、コップ1杯の水を飲みました。




クリニック指定の持ち物は

手術の同意書
着替え用ショーツ
生理ナプキン


自分から持参していくものは

手術後に飲むドリンク
軽食




あとは、手術着と私服の着替えがあるので、脱ぎ着しやすい服装で行きました。



家からクリニックまでは電車で30分くらいですが、朝早い手術の為、通勤ラッシュの時間と重なり、満員電車に揺られての通院。





クリニックに到着して受付を済ませると、手術の同意書を提出して、まずはエコーで赤ちゃんを確認。
この時に、子宮口を広げる手術や、消毒をした様な気がします…が、酷い精神状態だったのでうろ覚えですみません。




トイレを済ませ、手術の専用フロアに移動し、そのまま手術の準備がスタート。




手術前に過ごすベッドが並んでいて、ピンクのカーテンで仕切られているエリアに案内され、そこで着替えを済ませます。


ポリープ除去手術の時と同じ場所だったので、詳しくはそちらを参考にして下さい。





下着を全て脱いで、ノーパン状態の上から手術着1枚になり、シャワーハットみたいなものを被り、貴金属を全て外します。



私物と貴重品などをロッカーに預け、持ってきた着替え用ショーツと生理ナプキンを枕元にセットし、ベッドに横になった状態でナースコール。




看護師さんが直ぐに来て、トイレは大丈夫ですか?と確認しながら、点滴の針を刺してくれます。




いつも左手の血管が見え辛いらしく、利き手の右手に刺してもらってるんですが、この日の看護師さんはかなり上手で、
左手でも大丈夫そうですよ〜と言いながら、針の痛みも殆ど感じないくらいにスピーディーに点滴準備。



手術前日から精神的にボロボロだったけど、この時ばかりはちょっと感動してました。
今後全てこの看護師さんにしてもらいたい!!って思ったくらいです。





そのまま、30分くらい点滴をしながら待った頃、看護師さんに呼ばれ、いよいよ手術室へ。




ああ、これでとうとう、本当に赤ちゃんとサヨナラなんだな…。と心が沈み尽くした状態で、手術室のピンクのリクライニングチェアーに座ります。



これに初めて座った時は、ポリープ除去手術で。
そのあと直ぐ赤ちゃんが出来て。
まさかこんなに早くまた、ここに座る日が来るとは…。



また涙が出そうになりながら、名前・生年月日・体調確認などを何とかこなし。







その間にも看護師さん達が、手際よく指にはめるものや、手術の器具などをセッティング。


「動かない様に、足を固定しますね」



足を開きながら座っている椅子の、足首〜膝下辺りをテープみたいなもので固定されて直ぐ、


「点滴に麻酔を入れますよ〜直ぐ眠くなりますからね〜」


という声を聞き終わるか否かの時点で、あっという間に意識が飛び…。





目を覚ましたら、手術まで待っていたベッドに横たわってました。



ああ、お腹の中の赤ちゃんが本当に居なくなっちゃったんだな…。
と思ったらまた泣けてきて、少しメソメソ泣いてしまいました。
鼻をかみながら、旦那と母に無事に終わったみたいとLINEで報告。




今回は1人になりたくて、誰にもお迎えを頼みませんでした。






時計を見ると、9時40分。
麻酔が切れたと同時に、腹痛が襲ってきました。



酷い生理痛の様な、子宮をぎゅっと掴まれている様な、結構強い痛みで、お腹を伸ばしていられず、胎児の様にお腹を少し曲げて横になりながら耐える。



看護師さんが様子を見に来てくれたので、腹痛を訴えると、ちょうど今日から飲む薬を持って来てくれていたので、その場ですぐ痛み止めを1錠飲みました。






痛み止めはロキソニンで、市販のものより効果が高いものだそうです。



この日、持って帰った薬は

痛み止めロキソニン2錠
抗生物質4日分(毎朝夕食後1錠)


抗生物質は、術後の感染症や炎症を避ける為のものだそうです。






痛み止めを飲んでから5分程で痛みも感じなくなって来て、代わりに空腹感が襲って来ました。



看護師さんは、あと30分ほど横になってから点滴を外しましょうと言ってたので、

その間にクリニックで支給される
紙パックのお茶
ビスコ

をペロリ。


まだまだ足りなかったので、持参したお茶と軽食をペロリ。







昨日は精神的にボロボロすぎて食欲も出なかったけど、術後にこれだけ食欲あるなら、早く回復出来るかもしれない。

そんな風に思いながら、何とか自分を前向きに持って行こうと必死でした。





亡くなった赤ちゃんがまだお腹の中にいてくれた時は、手術を可能な限り遅らせて、なるべく赤ちゃんとの最後の時間を大切に過ごしたいと思っていたけど、


術後には、勿論まだまだ精神的に辛すぎるけど、いったん心を落ち着かせる事が出来た様な、
前に進めるきっかけを作れたのかもしれないと少しは考えられる様になりました。






食事を済ませ、30分後に看護師さんに点滴を抜いてもらい、着替えを済ませ、お会計。
クリニックを11時頃に出られました。




痛み止めは飲んでるものの、普通に歩けるし、お腹にちょっと違和感を感じるくらいで、日常生活には何も支障が無さそう。





そう思っていた術後でしたが、この日の夕方、痛み止めが切れたと同時にまた激しい腹痛が襲ってきて、慌てて最後のロキソニンを飲みました。



クリニックで貰ったロキソニンは2錠。
当日の夕方に最後の薬を飲んでしまったので、明日は大丈夫かな…という不安が残ります。



でもまぁ、手術の後はだんだん回復していくんだろうし、クリニックから2錠しか支給されてないってことは、一時的な痛みなのかも!と思っていたのですが…






この日の夜10時過ぎから、また腹痛勃発!!
お腹を抱えてよじる程の痛みで、慌てて市販薬のバファリンを飲みましたが、少しマシになるくらいで、やはり痛い…。



クリニックで、何でもっと痛み止めの薬貰えなかったんだろう…みんなはこんなに痛まないんだろうか…


市販薬バファリンの注意書きにある通りの時間をあけて飲む事が出来ないくらい、激痛に耐えられなくて、6時間はあけなきゃいけないところを、4時間…3時間…と短くなってしまい。




クリニックに再度行くのも辛いけど、痛み止め貰うためだけに再び診察予約しました。


クリニックに電話すると、激痛の原因がもしかすると術後の炎症かもしれないから、まずはエコーで診察しますとのこと。


こんな激痛に耐えてるんだから、とりあえず痛み止め先に頂戴!!って叫びそうな精神状態だったけど、何とか抑えてひたすら耐え抜く。




手術当日の夜〜朝にかけて、とにかく腹痛に耐え抜く辛い時間でした。