サッカーの練習というものをしたことがありませんでした。ま、オレンジソックス(以下OS)はサッカーではなくフットサルのサークルなので、正しくはサッカー関連種目の練習参加経験が皆無だったことになります。
長男が小学生時代に在籍した街クラブの指導を任されたので、仕方がなく本を買ってきて付け焼刃的にメニューを考え子供たちにやらせたのが、唯一の練習体験ということになります。
要するに会社を辞めて30歳くらいから、それなりに試合を重ねるようになったわけですが、どこの集いでも多少のウォームアップをしたら後は試合をして終わりです。なのでOSは、これまで僕が参加した中で初めて練習というものが組み込まれた団体でした。
6月はくじ運に恵まれたのか4時間枠が確保出来て、不運にも僕に当ブログが回ってきたのは、その第1週のことです。理由は2チームに分かれて3か所に設置されたボール1個大のゴールを狙い、当てた人から抜けていく名物ゲームで、最後の決着弾を決めたからでした。要するに、いい年こいたオッサンが目立つことをすると天罰が下るぞ、というお達しなのだと解釈しています。なおこの場を借りてお伝えしておきますが、今後ブログは連絡なしでドタキャンした人の罰則になったようなので、当日やってしまったおふたりの方、肝に銘じておいてください。特にTさん、さぼっておいてSNSでにっこりピース!目立つことをやってはいけません。しっかりと代表の目に留まっています。
もう何年前になるか定かではありませんが、僕がOSに入った当初は毎週4時間の活動が当たり前でした。比較的初心者も馴染み易いサークルですし、4時間もゲームばかりのフル稼働は危険なので、少なくとも半分を練習に割くのは自然な流れだったと思います。思えば昔は4時間枠の活動が、特に疲労を引きずることもなく淡々と流れていきました。ところが今ではたっぷりと翌日まで引きずるのだから、時は残酷です。しかも久々の4時間枠で代表が用意したのが、プレッシングのやり方と前述のボール当てゲームです。プレッシングの意識が高まってしまったせいか、後半のゲームでもなんだかみんな活発に前からの守備を実践していました。そのせいか、2日後に国立競技場で見たバルセロナー神戸のフレンドリーマッチなどは、破格のチケット代の割に一段と緩々感が増して映ったほどです。
因みにしっかりと還暦を回ってしまった僕は、今人生で一番ボールを蹴っています。こういう年齢になると平日にも試合や練習会が催されるので、うまく仕事の融通をつければOSも合わせて週に3度くらいは参加できることもあります。ただボールを蹴る回数や練習の機会が増えれば、体力的に慣れるというのは明らかに幻想です。むしろ機会の増加は消耗にしかならず、やればやるほど身体は重くなりプレーの質は落ちていきます。
練習つきのサークルは新鮮です。しかし練習をすると上手くなる年齢が遥か彼方に過ぎ去ってしまっているのが悩んしいところです。