米朝会談を終えた。トランプはなぜ、力による北朝鮮の平定を見送ったのか。新聞やテレビで少しづつ情報が出てきた。

 

トランプは金正恩のやる気を買った、ということらしい。金正恩は北朝鮮が西側諸国と平和に共存する道を探ろうとしており、それができると考えたらしい。ただ、トランプは金正恩に対するそういう見方が絶対に正しいとまでは思っていない。米国マスコミとのインタビューで、「1年経ったら、いや、俺が間違っていた」というかもしれないと漏らした。金正恩の人物判断を間違えている可能性や、東アジア諸国がトランプの読み通りに動かない可能性もある、と認めているのだ。

 

人物の判断や、世界の未来を寸分違わず当てることなど、人間業でできることではない。だから、トランプは正しいかもしれないし、間違っているかもしれない、とごく普通に考えるしかない。

 

トランプが考えたのは、金正恩が、北朝鮮を中国やベトナムのようにしようと考えており、日米韓をはじめ、西側諸国が協力すれば可能だろうということだ。共産党主導のもとで、資本主義を取り入れ経済的な近代化をはかる。モデルはすでにある。中国やベトナムが、それに成功している。さらに、現在の北朝鮮でも、資本主義がかなり進展しており、市場経済が闇市の形でかなり流入しているという。

 

北朝鮮でも、中国やベトナム型の経済発展ができると金正恩は判断したのだろう。トランプは、それを金正恩にやらせ、日米韓がそれを手助けしようと考えたのだろう。米国企業を北朝鮮に入らせ、北経済を発展させる。今の北経済に比較すれば、かなり豊かな国ができるだろう。日韓に経済的支援をさせる。日本からは1兆円ほど資金を出させる。それで、インフラや基礎産業などに経済投資を行い、米国企業も天然資源の開発を含めた経済投資で儲けることができる。北にその道を走らせてみる。

 

それで北朝鮮が生きていくことができれば、テロリストに核兵器を売るというような、リスクが高く、人類への被害をもたらすような行き方をしなくとも、北朝鮮はずいぶん繁栄できる。金正恩はそっちの道を選ぼうとしている。選ばせてやろうというのが、トランプの判断らしい。

 

しかし、問題も多い。多くの人間を殺害し恐怖による独裁政治に、しばらくは依存せざるを得ないだろう。そういう非人道的な政治を、多くの西側メディアは批判する。北の経済的な発展とともに、そういう情報は北朝鮮の国民の耳にも入る。そういう状態で恐怖政治の持続はかなり難しい。

 

独裁政治を何年間保つことができるだろう。国民の間に起こる人権、自由を求める声を抑え続けることはできない。親兄弟を金正恩に殺害された国民は多いだろう。当然、北の体制や金正恩に強い敵愾心を持つ層が膨らむ。こういう状況の国家で恐怖政治をつづけることができるか。西側メディアもこの非人道的な政治体制を強く批判するだろう。それに、北朝鮮がやばい国で、外に出れば、豊かに平和に人間らしく暮らせると言う情報を手に入れたとき、北の国民はどう動くか。国を脱出する国民が大量に出現する。

 

それはそれとして、北朝鮮の自然な発展に任せればいい、とトランプは思っているのだろう。クーデターで政権がひっくり返り金王朝が滅亡すれば、それは、北朝鮮の国内問題。世界が被害を受けることはない。自然な政治の発展だ。金正恩にとっては、頭の痛い問題かもしれないが、西側諸国は別に、枕を高くして寝ていればいい。少なくとも、いつ、北から核ミサイルがとんでくるかと心配しなくても良い。そういうことらしい。

 

アメリカは軍隊を引き、東アジアの安全保障は、日本その他の国に任せる。

 

ここで、日本はどうやって、米国が去ったあとの東アジアの安全保障体制をつくるか、という問題が出てくる。ここで一番最初に出てくるのは、米軍が去ったあとの力の空白の埋め方だ。

 

日本では、朝日を先頭とする空想的平和主義のおバカさんの影響が強く残っており、平和、平和といっていれば平和に暮らせると考える幼児が、あいかわらずたくさんいる。その状態を放置すれば、おそらく、中国かあるいは北朝鮮の属国にさせられ、ウイグルやチベットのように、国を奪われるだろう。朝日に洗脳され、自分たちのおバカな考えのあやまりに気づかない国民がまだまだ多い。朝日は自己の生き残りをかけて必死に国民の目をくらまし続ける。朝日の撲滅を急がなければ日本がほろびる。

 

要するに朝日がつぶれるか、日本が滅びるかの問題だ。さっさと朝日をつぶし、日本人が不幸な道を選択することを防ぐ。九条改正をすすめる。これが、新時代の日本の喫緊の課題だ。

 

新国際体制で日本に求められる課題は、朝日と平和ボケ左翼の撲滅、端的に言って、朝日を滅ぼすということだ。

 

 

朝日を潰して日本の平和と繁栄を守る、ということが、次なる日本の課題だ。