▼デッキ解説


 MPと属性が無ければ、どんなデッキも活動できない。

 炎に多く存在する、クリスタルを破壊する呪文をふんだんに盛り込んで、対戦相手の動きを元から断つデッキ。


 《無色のクリスタル》《赤色土偶》のおかげで、かなりの高確率で《結晶破壊》を2ターン目に使うことができる。

 可能な限り、毎ターン相手のクリスタルを破壊し、十分にMP差がついたところでフィニッシャーを召喚して場を制圧する。

 フィニッシャーに用いられるのは、同時にクリーチャーの除去を兼ねるカードが多い。他にクリーチャーを使わないのであれば《煮え立つプラナリア》、さまざまなシステムクリーチャーと共に用いるならば《プラズナー》が適任だろう。


 デッキの性質上、有利不利がはっきり存在する。軽量クリーチャー中心のビートダウンにはからっきし勝てない。逆に、MPを溜めてから行動を開始するコントロールでっきには滅法強い。

 デッキのカードはクリスタルを破壊する目的でかなり割かれるので、苦手なタイプに対処するのは困難。編成の段階である程度有利不利には見切りをつける方がいい。





▼サンプルレシピ

七誌@ABCD

Card Num : 40枚


Crystal - 15枚(12枚)
12 《炎のクリスタル》
3 《無色のクリスタル》


Summon - 13枚
3 《爆炎のゴーレム》
2 《ファイアスターター》
4 《赤色土偶》
2 《プラズナー》
2 《短気な収集家》


Sorcery - 12枚
4 《結晶破壊》
4 《結晶崩壊》
4 《多段結晶破壊》




▼カードピックアップ&チューンナップ


・《赤色土偶》

 属性ブーストとフィニッシャーのサーチを同時に行う重要カード。めざとく《シルバーバレット》などで除去されたりすると非常に辛い。


・《爆炎のゴーレム

 通常のデッキでは一枚二役程度だが、このデッキではさらにクリスタル破壊、《耐熱定規》の対処と役割が多い。若干重いので、他のカードとの優先順位はよく考えよう。


・《焼却》

 炎系コントロールでは致命的な「HPが4あるクリーチャーを倒せない」弱点をなんとかしてくれるカード。




▼プレイング


 「いつまでクリスタルを破壊するのか」は大事なテーマ。

 どんなにスピーディにクリスタルを破壊し続けていても、恐らく対戦相手の場には1、2体程度のクリーチャーは出ているだろう。それらにいつまでも殴り続けられるわけにはいかない。

 かと言って、クリスタル破壊の手をゆるめては、せっかく足止めできていた高MPカードの使用を許してしまう。


 明確な答えはないし、かなり運にもよる内容だが、「5MP出るかどうか」が判断の指針になりやすいだろう。

 つまり、相手が3MPで止まって4MP目を出さなかったとき。ターン終了時→開始時に連続してクリスタルを置くことで5MPを確保できる可能性がない場合は、他のことをしていても比較的安全だ。


 もしくは、システムクリーチャーを切って《煮え立つプラナリア》と《灼熱波動》などの全体除去に切り替えるパターン。

 数ターンに一度、場を焼き払ってしまえば他のターンはクリスタル破壊に専念できるというわけだ。

 ただし、この場合動きに小回りが効かないので、デッキのMPカーブをしっかり整えておこう。





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