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全国高校サッカー選手権 静岡学園選手紹介 MF古川陽介(3年) 華麗なるドリブラー!

2021年11月30日 12時23分スポーツ報知

 

静岡学園の攻撃を引っ張るドリブラー古川陽介

 

 

 

 第100回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕し、静岡学園が2年ぶりに出場する。2大会ぶり3度目の優勝を目指すテクニシャン集団の横顔を紹介していく。第1回は10番を背負う左サイドハーフの古川陽介(3年)。来季はJ1で戦うジュビロ磐田に加入が決まっているドリブラーが、攻撃を引っ張る。

 

 静学の攻撃は古川から始まる。左サイドでパスを受け、足に吸い付くようなドリブルで相手DFを抜き去って前へ。ゴールライン際では巧みな切り返しでマークを振り切り、中央で待つ仲間へ正確なラストパスを送る。

 

 参考にしているのは、先日のW杯アジア最終予選オマーン戦(1〇0)で決勝点をアシストした日本代表MF三笘薫(サンジロワーズ)。昨秋、動画サイトで自分のドリブルが「静学に三笘がいる!」と紹介されているのを見て、意識するようになった。「重心移動や間の取り方が似ていると思います。『静学の三笘』と言われるのはうれしいです」

 

 アシストだけではない。エースFW持山匡佑(3年)が負傷で不在だった選手権県大会では、得点にも強くこだわった。左サイドから中央へドリブルで切れ込みミドルを放てば、ゴール前のこぼれ球にも鋭く反応。藤枝明誠との準決勝(2〇1)で勝ち越しゴール、藤枝東との決勝(2〇0)ではダメ押し点を挙げた。

 

 首位を走るプリンスリーグでも、持山(11点)に次ぐチーム2位の9得点。今週末の最終節で2桁ゴールを狙っている。「チームを勝たせるのが10番の仕事。持山が戻ったときに得点力が2倍になるようにしたい」と、大黒柱としての責任感をのぞかせる。

 

 古川を筆頭にDF伊東進之輔(北九州)、MF玄理吾(徳島)、MF川谷凪(清水)とJ内定が4人おり、今夏の総体でベスト4。全国制覇の再現が期待されるが、プレッシャーはない。「2年前と比較されると思うけれど、その記憶を塗り替えるようないいサッカーをして優勝したい」。華麗なテクニックで「静学サッカー」を体現し、全国のファンを魅了する。

 

(里見祐司)

 

 <古川陽介>(ふるかわ・ようすけ)2003年7月16日、滋賀県生まれ。18歳。サッカーは幼稚園時から。前所属は京都サンガU―15。174センチ、60キロ。血液型O。