生活を観察せよ
IDA SOCCER NIGHT SCIENCE
サッカーの練習時にいくらいい面を見せる子どもでも、学校や私生活で垣間見せるものが確かなもので、サッカーでの姿が信用できる確かなものとは限らない。
一日は二四時間。一つの人格は二四時間の連続で測るものだ。人前でのひと時の姿やピッチでの数時間で評価できるものではない。
サッカー練習時では燃えようとしても、それ以外のほとんどの時間で燃料を使い切り、水をかぶり続けていては、燃えるわけがない。
体を張らない教師や指導者、子どもの真の姿を見抜く力のない大人だと見切れば、子どもはとたんに横柄な態度をとる。やかましいが愛情深い親の意見にも正面から向き合わない。そんな若者がサッカーに誠実に向き合うのは難しい。
サッカーで人を育てると語りつつ、若者の装いや所作の弱さを見逃すなら、指導者の資質はない。