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童子教


自分の存在しない来世まで見通して、今をよりよく生きる(童子教より)

日本人の生き方


人生の目標としてとして設けるのは、この世の成功ではない。

来世まで見通して、この世を生き、人格を練り上げていくことをめざすことです。

だから現世の俗物「お金や地位が人間の価値を決めるのではない」ということにたどり着くかどうかなんです。

そこに人として生きる救いがあるのです。


「この世での勝ち負け」を幸せの基準とする思考・世界観は偏狭で恐ろしく歪んでいる。

大金を儲けた人が成功者として気分よく死に、


貧乏で終わった人は失敗者としてがっかりして死ねということ。

そんなことは絶対にありえません。

引き継がれるのは財産ではないのです。

人はいつか死ぬ存在であること。

そして、

現世は来世につながっているのだと子どもたちに教えることです。

金銭よりも大切な価値があると教えるべきです。

金持ちだろうと貧しかろうと、すべての人に道は開かれていることを教えるべきです。

日本をつくってきたその哲学は、今の時代にも求められている大切な考え方だと思います。

一時期、勝ち組・負け組という言葉がはやっていた頃の日本人は本当に幸せだったでしょうか。

振り返ると、その当時の日本人は心がちょっと殺伐としていたように感じます。

同じ日本人の中で、勝ち組・負け組のような区分けをしはじめた日本人がいたことは情けないこと。

戦後の日本はみなが助け合って総中流社会をつくりあげました。

 

あの頃のようなお互いが助け合う気持ち、それが今でも大切だと思います。

 

それは東日本大震災のような大きな災害が重なる中で、いよいよ大切になってきているのではないでしょうか。

そういう気持ちをもう一度日本人の中によみがえらせるために、人間としての生き方の基本を、祖先が何を大切にしてきたのかを学び、身につけてほしいと思うのです。

日本が千年間も大切にしてきたものの力で、日本はこんなに平和でいい国になったのです。

日本人の美徳と優位性はそこにもあるのです。

以下略


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  • それ貴人の前に居ては 顕露(けんろ)に立つことを得ず
  • 道路に遭うてはひざまづいて過ぎよ 召すことあらば、敬ってうけたまわれ
  • 両の手を胸にあてて向え 慎んで左右を顧みず
  • 問わずんば答えず 仰せあらば謹んで聞け
  • 三宝には三度礼を尽くせ、神明には再拝を致せ
  • 人間には一礼を成せ、師君には頂戴すべし
  • 墓を過ぎるときは即ち慎め やしろを過ぐる時は即ちおりよ
  • 堂塔の前をむかって、不浄を行うべからず
  • しょうぎょうの上に向って、無礼をいたすべからず