夢を定め、その道をあきらめないこと。

藤村皓は国公立医学部入学を5年かけて達成した。

その日が見えない長い時、なかなか想像できぬ、きつい日々だっただろう。

チームの選手権優勝の年に、ついにその日を迎えた。

ちなみに、藤村が高校時、決勝ゴールで1-0で勝利した「プレミアリーグ東京ヴェルディ戦」対戦相手のピッチには三竿、畑中、安西などの現プロ選手がいた。

 

 

 

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【こんなスタートライン・2014】
-入口の決意と、壮絶な夢追う日々と、そこから生まれる18歳からの出発・香川のメッシ編-

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誰にも負けないものと、静学サッカーで日本一の決意を持ってここに入る。
駆け抜ける。苦労する。...
誰にも負けないものを身に付ける日々を重ねる。
努力したものは、次の飛躍できる環境、本番の道に続く進路にたびたつ。
高校時代の“頑張る財産”背負い、あとは自分。
未来は長く永く深い。
サッカー終わった先の人生こそ本物の人生とも言える。
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進路は佳境を過ぎた秋に、
彼はもじもじしながら谷田で我々の前に立った。

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やつは、夏、ある強豪国立大学サッカー部に進むことを決めていた。
サッカーに挑戦しながらセンター受け入学することを。

「自分の未来を考えました。そして親とも先の迷惑を考えて相談しました。競技サッカーは静学サッカーに全力尽くし最後にします」。
「国立大学の経済学部を卒業した後のイメージがわかないんです。長くかかることもあるかもしれませんが、スポーツする人のための医師になりたい。だから国立の医学部を目指そうと思います」

父さんはなんて言っている?

「想像つかぬ厳しい道だがあきらめないなら10年までなら見守ると言ってくれています(笑)」
そんな人生もあるし、それは選択でも最も厳しく、なかなか素敵だ。
「サッカー最後まで頑張ります」とすっきりした顔で語った。

「やってきたことは間違っていない」とスタッフはこぞって喜んだ。
藤村皓。
四国の田舎から挑戦しに来た無口な男。
リフティングは、インステップとモモしか知らなかった。
努力し、3年になってメンバーに入った。
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応援ボードは「Dr.KOU」。「Dr.コトー診療所」をもじったが誰も未だ気づいていない(笑)
そればかりか、やつは総体県予選決勝で同点ゴール、プレミアヴェルディ戦の決勝ゴールをあげた。
やはりゴールパフォーマンスは地味だった(笑)
そして最後の試合プレミア最終戦。
ロスタイム含め17分間の出場。
左足とヘッドのシュートで自らの競技サッカーを締めた。
俺もチームメートも香川から来たお母さんもしかと、
しかと見届けた。

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夢持って次のステージにみんなが進む。
未来目指しみんな、本物の男になれ!
次代を担える男になってくれ!
先はもっともっと長く、
ごまかしはきかない。
そして、苦しいが、うまくいかないものだが、
やはりステキなものだ。

ひとつお願いがある。
あのな、
老人になった俺たちが暮らす世界を支えてネッ(笑)

 

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この場をお借りして感謝の気持ちを書かせてもらいます。
僕が3年間やってこれたのは色んな人の支えがあってだと感じています。
サッカーの技術面だけでなく進路について真剣に相談にのってくれた修さん、学校でもグランドでもいつも気にかけてくれた興龍先生、1、2年時に指導してくれたよしきさん、いつも明るく話しかけてくれた小池さん、調子のいい時も悪い時もアドバイスをしてくれたり、遠征で長時間バスを運転してくれた杉山さん、60人上の食事を嫌な顔をせず毎日作ってくれたもみじさん、静岡のお父さんのような存在である板倉さんには本当に感謝しています。
この3年間辛い時も嬉しい時も一緒にいてくれたチームメイトとはここでは書ききれないほどの思い出があります。
みんなと過ごしたこの3年間は今まで生きてきた中で最も濃いものとなりました。
こうやって支えてくださった人たちに恩返しができるように一生懸命努力していきます。
3年間ありがとうございました。