君が10年勝てない?私のつくった作品は苔むして日々を経て1000年後に最も輝くものを想像しつくっている
その勝てなかった13年の間に、
どうやったらこのサッカーで打ち破れるか悩み苦しみ続けた。
「ドラフト制」引いていい選手入れないとか「シズガクのサッカーはダメだ」「俺の言うこと聞かぬ井田はダメだ」と前進を阻んだと思っていた静岡サッカーのドン堀田さんを恨んだ。
清水東や清商、藤枝東のサッカーに変える誘惑にも何度もかられたな。
だが13年間、試行錯誤の努力は1日も止めなかった。
申し訳ないが家族に家庭的なことは一切しないで、その間の選手にも大変な理不尽も強いたなあ(笑)
夢中で13年間を過ごした。
その膨大な蓄積。
サッカー以外のいろいろな道をなした人に話を伺いに行った。
本を読んだ。絵や芸術作品をたくさん見た。映画を見て博物館に行き、音楽を聴く、手紙を書いた。
全国の若手中堅のギラギラした高校サッカーの指導者たちとナイトサイエンスも繰り返した。
たとえば、
高潔な石工に「君が10年勝てない?私のつくった作品は苔むして日々を経て1000年後に最も輝くものを想像しつくっている」と言われて自分のあさはかさを教えられたりな。
アメリカのホームドラマの場面転換を見て「そうだ、この場面が次々と変わるように選手が飽きないように練習をやればいいな」と工夫し取り入れたりもした。
ある時、将棋の広瀬先生にどうして羽生はあんなに強いか問うた時だ。
「将棋には何十手先を読んだ上での定石がある。羽生は自分で練習し使えると思ったときに、すぐ王将戦という大舞台でそれを使う。何十手の先の先を読んだヒラメキだな」。なるほどと今の選手起用のヒントとなった。
などなど苦しい13年間の間に蓄積されたモノ覚えたモノがある。
この13年間はものすごく苦しかった。
その中でも一番苦しかったもの、存在が静岡県サッカー協会理事長の堀田さんだった。
でも今だから思えることはな。
その苦しい時に一番俺をいじめた人が、一番俺を励ましてくれていた。
今になってわかったんだよ。
いろんな不幸があったり、このやろうと思うことあったり、うまくいかないことがあったとしても、じゃまする憎い強大な人間が現れたとしても全然心配することはない。
困難をチャンスだとプラス思考であきらめないで進み続ければ必ず成功する。
負けない事。必ず成し遂げる。
最初はガクエンの監督になってさんざんバカだと言われた。
黙っていれば慶應出身だから静銀で出世できたのに、心配ない道を何で捨てるのかとかな。(こんな銀行の幹部は嫌ですけどね「筆者」)
そしてほかの強い高校サッカーの監督からも、お前、静岡で勝てるわけがない、日本一になれるわけがない、静学じゃ無理だとさんざん言われたよ。
それが俺の挑戦の糧になった。
「必ずいつか日本一になってやる」「このやろう」
「もっといい選手を育てて日本リーグの選手を、日の丸をつける選手を育ててやる」
ってそれを夢として努力した。
だから「お前らバカだ」って言われた時がチャンスなんです。
その時、言われた時はすごく悔しかったよ。
でも努力をやめちゃいけない。
みなさんの子供たちも、
何か一つのものにかけて生きていく。
それはすごい大事なことなんだ。
みなさんのお子さんは、夢を持って静岡学園のサッカー部に入ってきた。
若者はここへ夢を持って入ってきた。
だが挑戦は入っただけではダメなんだ。
入ってからが勝負だよ。
そこからどのくらい努力するか。
今の日本人の一番の弊害、「プロに入った」それで安心、「Jの下部組織に入った」ああ安心、と陥ってしまうことがダメなんだよ。
「もっと上、もっともっと上、さらに上」をめざすこと。その覚悟。
ブラジルでは「コブランサ」というんだ。
もっとステータスをあげたいという思いだな。
「もっと上」目指して努力する、
そういうことを子供にね、真正面にな。
夢の実現、それは5年じゃ足りない。それには10年15年諦めない努力の継続が必要だ。そして一生努力を続けることなんだ。
つまり我々大人が「『努力は報われる』ことを信じられるかだ。
そのことで子供を励まし素晴らしい選手とチームをつくっていこう。
「そんなつまらないところで安心するな」
「努力しろ、誰よりも、死に物狂いで」
「そういう努力は必ず報われる」
「5年10年では出来ない、俺だって日本一に13年かかった。お前なら最低15年かけて実現しろ」ってね。
そして、
努力の継続の中で、ある日突然、天からスルスルっと幸運の糸が降りてくる時があるものだ。
ゾーンの話は「継続された努力の蓄積」が悟りや自信を生み出すものだということ。
そのこと胸にスタッフが一丸となってすばらしい選手を育てよう。
親のみなさんは信用して彼らに任せてください。
もし困ったことがあったら・・・(笑)で。
よろしくお願いします。
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