ドーハの「悲劇」と言う言葉に反応して
イビチャ・オシム

「W杯に出られないことが人生の悲劇なのですか?誰も亡くなったわけではありません。日本には大きな悲劇があるでしょ?ヒロシマ、そして2年前には(関西で)電車事故もありました。」
悲劇の重さを経験し、大切なことの優先順位をトータルに理解した人の言葉だ。
悲劇とか因縁とかで自分やまわりを煽ったり、アピールしてもそれは一瞬の興奮でしかない。
本当の力は日常。
継続にしかない。
振り返れば虚しい「モチベーション」や「存在意義の主張」は避けるべきだ。

青年時代、激動を経験したオシムの重み。
同様に、
震災で多くの大切なものを失った人に触れると浮ついていた自分が恥ずかしい。

2012.05
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