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 突然ですが、あなたは次の言葉を、
 どのように子どもに説明しますか?
 自信、勇気、素直、友情、感謝、
 成功、独立、命の尊重……。
 
「自律」
 【紙芝居「自分で線を引け」】
 何回叱られても、
 人に迷惑ばかりかけてしまう
 子がいるよね。
 叱られないときちんと
 やれない子もいる。
 そういう子に足らないのは、
 これです。
「──────────」
(絵を描いて見せる)
 そういう子は
「自分で線を引く」 
 ということができないんだ。
 この辺まではいい。
 ここからはアウトというのが
 自分で線引きができない。
 だからいつも誰かほかの人に
 引いてもらって、ガツンと
 言われなきゃはみ出てしまう。
 世の中に、線は引かれていないけど、
 いろんなことに出てはいけない
 線はあるよね。
 たとえば、
「授業中に変な音を立てる」
「地下鉄で暴れる」
「レストランで騒ぐ」……
 などなど、全部「一線」を
 越えているよね。
 しかし、これも自分で
 線が引けない人がいる
 ということなんだ。
 小さい子は仕方ない。
 そこで叱られてだんだん自分で、
 こういうときはこの辺が
 線なんだなと学んでいる最中だから。
 でも、高学年になってもそれじゃ、
 幼児と変わらないってことだよね。
 自分の言動については、
「自分で線を引ける」
 のが高学年です。
 そして、
 それが「自律」ということです。
 この話をした後は、折に触れ、
 子どもの言動に対し、
「今のは線ギリギリだぞ」
 とか
「おい、今のは線越えてないか?」
 というだけで「自律」への
 意識を強化していけるとともに、
 言動の「線」について、
 集団でのコンセンサスを
 図っていくことも可能となる。
 もちろん家庭でも同様であろう。
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『子どもたちが身を
  乗り出して聞く道徳の話』
~伝説の教師が語る実践的道徳教育~