清水東高校。チームも選手のプレーも素晴らしかった。
「長澤らしいサッカーで特に前半は完璧だったな」と井田監督も絶賛した。
イメージ 1
しかしすごかったのは、清水東が高校サッカーのトップランナーだった頃の四半世紀以前の思いがエコパに蔓延したことだ。
当時の最年少な高校生だった方々も40代中盤。諸々が全国から集結したエコパになった。
「25年ぶりを期待する空気」は独特な雰囲気を作った。
清水東OBでない方も「昔の清高はおらが県のチーム」としての心情を持つ。

決勝会場で、あの勝沢先生が井田勝通と親しく話しする景色も静岡のかつての歴史を彷彿させる。
微笑みながら「井田くん。今回は勝たないでくれ」と本気とも冗談ともつかない一言。
清高の名選手だった長澤さんも試合前井田監督と昔話に花が咲く。
第一TVのMr.キックオフ・伊藤久朗アナウンサーまで「今回だけは、今日だけは・・・。いいじゃないですか。選手権行けば。25年ですよ!あの清水東ですよ。あなたも愛した清高ですよ」と言ってくる(笑)
まあ自分も清水東、東海大一、清水商業に魅せられてサッカーに引き込まれた清水人だ。
しかも長男は静学サッカー部選択したが、次男は清水東サッカー部で鍛えていただき、父母会の役員もやった。他チームと対戦するのと感慨はおのずと違う。
NHKの解説の膳亀先生は清高全国優勝時のGK、25年前の総体全国優勝時の監督だが、それで放送が片寄ろうがオレも文句は言わない(笑)。その位の往年の清高は絶大だった。
だが25年。今の高校生にはまったく分からない話だ。

今回、2連覇の一つの力が小池コーチ。
優勝旗には各年度優勝のペナントを付けて返還するわけだが、昨年優勝のペナントが間に合わない。明日にしかできない。
小池コーチは考えた。「これは優勝して旗を持って帰るしかない」と(笑)

15年前。
静学サッカー部員の生活にかからわせてもらい決めたこと。
まずここの譲れない誇りとこだわりは技術テクニックではどこにも負けないこと、誰にも負けない練習する空気。
次はオレが若かったころ、全国を席巻した清水東、清水商業サッカー部の真髄を付け加えようと。強かった2校がいわゆる先生だ。
それはとんでもなく勝負強かった清商の規律と理不尽、真剣さ・・・、
そして本分を忘れないでサッカーもやり遂げ頂点に君臨した若き頃の清高の男気のプライド、賢さ、
「真面目さ、賢さで全国を取った」当時のこの2校の宝を、生活でここに付け加えること。きっと20年続ければポリシーとなる。真面目さだけでは勝てない、賢さだけでは勝てないシズガクになる。

今挑戦している彼らにいつもこういう。
「SHIZUGAKUのポリシーは他の若者には真似はできない。だが真面目さや知性は追いつくことが出来る。上手くてまじめで賢い選手になれ」と。