目がさめてみたら目がさめてみたら 目がさめてみたら 生きていた 死なずに 生きていた 生きるための 一切の努力をなげすてて 眠りこけていたわたしであったのに 目がさめてみたら 生きていた 劫初以来 一度もなかった まっさらな朝のどまんなかに 生きていた いや 生かされていた 「東井義雄詩集」より