全国総体3回戦vs大阪学院 新聞報道
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報知
静学8強 脇役大活躍  
大阪学院完封
 男子の静岡学園は3回戦で大阪学院に2-0と快勝し、8強入りした。前半11分、DF天本翔太が2戦連発となるヘッドで先制。後半16分にはMF坂西(ばんざい)望(ともに3年)が今大会初得点を決め、粘り強い守備で2度目の零封勝利を収めた。30日は休養日で、31日の準々決勝で昌平(埼玉)と対戦する。

▽男子3回戦
大阪学院0-2
▽得点者【静】天本(前11分)坂西(後16分)

連戦疲労救った
 静学が難関の3連戦目を突破した。シードで1試合少ない大阪学院と比べ、疲労から明らかに攻守の切り替えが遅い。2試合10得点の攻撃陣も精彩を欠き、動きの切れが悪いなかで"脇役”たちが輝きを放った。
 前半11分、MF若山修平(3年)のFKを、天本がゴールを背にしながら頭で先制。「監督から『苦しい時こそセットプレーが大事』と言われ、ニアで後ろに流して入れる練習が生きた」。2試合連続得点に笑顔がはじけた。元FWで3月末に自身初のDFへ転向し、新境地で躍動している。
 今大会初先発の坂西が貴重な追加点だ。後半16分、左のMF金冨祐大(3年)からの低いクロスを逆サイドで合わせた。「前2試合は途中出場で一番体力がある。ゴール前で福原がマークされてたので、自分に来ればチャンスと思っていた」。5月中旬の県総体初戦(2回戦)以来となるゴールで起用に応えた。
 2点目をアシストした金冨はボランチで相手の攻撃の芽を摘んだ。川口修監督
(43)は「一番動いて、危険な場面を未然に防いだ」と高評価。大会1週間前に登録入りし、県予選は出場していない。「疲労はあったが、運動量には自信がある。一番走ったら周囲が楽になる」。献身的に動いて今大会2度目の零封勝利に貢献した。
頂点まで3連戦
 4強を懸け、準々決勝吋2連覇中の東福岡を2回戦で破った昌平と対戦する。川口監督は「粘り強く戦って勝てたことは自信になる。中1日でリフレッシュして、また(攻撃的に)`サッカーを見せたい」。初優勝を目指し、決勝までの3連戦に臨む。
G大阪出身田原、”同郷対決“、完封
ガンバ大阪ジュニアユース出身のGK田原智司が"同郷対決"に燃えた。相手GKらとは顔見知りで「大阪を離れたのに負けたら意味がない」。的確なコーチングと、動きが鈍い仲間に温かい声をかけた。後半25分には1対1の場面で至近距離のシュートを好セーブ。県大会と同様、山ノ井拓己(ともに3年)と交互にゴールを守り、「無失点でつなげてよかった」と笑顔を見せていた。
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静新
静学、粘り強く8強

 ■サッカー
  ▽男子3回戦
  静岡学園 2(1―0 1―0)0 大阪学院(大阪)
  ▽得点者【静】天本(若山)坂西(金冨)

  【評】連戦の疲れが見える静岡学園だったが、大阪学院に攻守で勝った。
  序盤はロングパスで攻める大阪学院に攻め込まれる場面も。だが前半11分、天本がFKを頭で合わせて先制。後半16分には金冨のクロスを坂西がフリーで押し込んで追加点を奪った。
  静岡学園は終盤も集中力を切らさず、大阪学院にゴールを許さなかった。

  ■疲れピーク、脇役が活躍
  シードで2戦目の大阪学院と比べ、3連戦となった静岡学園は序盤から動きが鈍かったが、2―0ときっちりと勝ち切った。川口監督は「1、2戦目とは別のチームのようだった。しかし、みんな粘り強いプレーを貫いていた」と選手の頑張りを褒めた。
  前半の早い時間帯に奪った先制点が、疲れがピークだった選手らに力を与えた。11分、若山のFKに天本が飛び込んでゴールネットを揺らした。天本はもともとFWだったが3月からサイドバックに転向。「セットプレーは練習通り。点が取れるDFは魅力がある」と値千金のゴールに自信を深めた様子だ。
  「みんなの分まで走るつもりで臨んだ」と追加点を決めたのは今大会初スタメンの坂西。攻撃陣の活躍が目立っていただけに、ピンチの時に脇役がカバーできることはチームが成長している証拠だ。
  休養日を挟み、31日は4強入りを懸けて昌平(埼玉)と戦う。若山主将は「しっかり調整して静学らしいサッカーを見せたい」と表情を引き締めた。
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ニッカン
静新
 静岡学園が、脇役たちの2発で、大きなヤマ場を乗り越えた。3日連続での試合となったこの日の相手は、1回戦シードで2戦目の大阪学院。不利な状況下、疲労の残る選手たちは、序盤から精彩を欠いた。2戦連続ハットトリックのエースFW福原涼太(3年)ですら足取りが重かった。
 そんな苦境を打開したのが天本だ。前半11分、左サイドのFKにニアサイドで反応。バックヘッドで後方に流したボールは、飛び出したGKの頭上を越えてゴールに転がった。3戦連続のセットプレー弾。天本にとっても、前日28日の香川西戦に続く2戦連続のヘディング弾で「厳しい日程が続く中、セットプレーから点を取れれば楽になると思ってやってきました。練習通りです」と胸を張った。
 後半16分には、今大会初先発の坂西が、左クロスにファーサイドで飛び込んで決めた。起用に応えた坂西は「自分はフレッシュだったので、チームを助けたかった。貢献できて良かったです」。川口修監督(43)も「信じられないぐ
らい体が動かない中で、みんなハードワークできていた。この勝利は自信にもなる」とうなずいた。
 準々決勝は、王者東福岡を破って勢いに乘る昌平と対戦する。中1日で迎える一戦に向けて、指揮官は「ここでリフレッシュできるし、次は必ず良いパフォーマンスを見せられる。静学らしいスタイルで相手を圧倒したい。そのためにここ(全国総体)に来ましたから」。各5点を奪った1、2回戦に続く快勝劇で、夏初制覇を視界に捉えた。    【前田和哉】

総体では出場機会がなかったMF金冨祐大(3年)が、「汗かき役」として貢献した。ボランチとして3試合連続先発だったが、「持ち味はスタミナです」と豊富な運動量で相手の攻撃の芽を摘んだ。MF坂西の追加点も、金冨の猛追から得たスローインがきっかけになった。川口監督は「試合前に一番疲れていた金冨が、一番走ってピンチを防いでくれた」と絶賛。
1、2回戦連続得点のFW青嶋智也(3年)に続く新戦力も頼もしい。
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