全国総体1回戦vs一条高校戦報道
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ニッカン
◇27日◇広島・呉市総合スポーツセンター多目的グラウンド◇1回戦
 3年ぶり5度目出場の静岡学園は5-0で一条(奈良)に快勝し、初戦を突破した。選手は新調されたユニホームを着て躍動。エースFW福原涼太(3年)が、前半31分の先制点を皮切りにハットトリックを進成した。今日28日の2回戦は、香川西(香川)と対戦(午前10時、東広島運動公園陸上競技湯)する。
静岡学園5(1-0)0一条
 【静】福原3、青嶋、鳴

 テクニックで圧倒
 静岡学園が、エース福原の活躍で好スタートを切った。前半31分、DF嶋一駿(3年)のパスに抜け出し、右足で豪快な先制弾を決めた。「全体的に緊張していたし、なるべく早くゴールを取ってあげたいと思っていた。あの1点で自分自身も落ち着けました」。
 この1発で初戦の重圧から解放されると、後半9分にMF渡井理己(2年)のスルーパスから2点目。さらに2点を加えて迎えた同35分には。、ドリブルで相手DF2人を抜き去り左足で決めた。昨年、高円宮杯プリンスリーグ東海の開幕四日市中央工戦以来、約1年4ヵ月ぶりのハットトリックで快勝劇を締めた。
 大会前、コリンチャンス(ブラジルー部)仕様の新ユニホームが、卒業生の現役Jリーガーだちから届けられた。コリンチャンスは、川口修監督(43)が「強くて好きなチーム」で、この日にお披露目となった。静学は「ラテン軍団」とも称され、その名の通り一条をテクニックで圧倒し続けた。
 2回戦では、リオデジャネイロ五輪日本代表でOBのMF大島僚太(23)(川崎F)から贈呈された緑色ユニホームの着用が濃厚だ。対する香川西も初戦を8ー0と圧勝しているが、福原は力強く言った。「良いスタートを切れたと思う。相手も勢いはありますが、今日は外してしまった決定機を全部決めるつもりでいきます」。偉大な先輩たちの思いも背負って、まだまだ勝ち進む。 「前田和哉」

抜てき青嶋も一発
県総体では、出場1試合のFW青嶋智也(3年)も好発進した。大会直前の練習試合でアピールに成功していきなり先発。2点リードの後半18分、MF渡井からりパスに右サイドで反応し、DFをかわして左足で決めた。「縦に抜こうと思いましたが、パスが弱かったので内側に抜きました」。今大会は、1週間で最大6試合を消化する短期決戦で、「次も決めます」と青嶋。ニューヒーロー誕生の予感も漂っている。

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報知
会期前開催の男子1回戦で、3年ぶり5度目の出場となる静岡学園が一条(奈良)に5-0で圧勝した。FW福原涼太は前半31分に先制ゴールを奪うと、後半9、35分にも決めてハットトリックを達成。大会直前に登録メンバー入りしたMF青嶋智也(ともに3年)も後半18分にダメ押し弾など、初戦から攻撃陣のエンジンは全開となった。28日の2回戦では香川西と対戦する。
 今季の静岡を代表するストライカーが華麗な得点ショーを見せた。前半31分、福原は後方からDF嶋一駿(3年)の縦パスに反応。浮き球で1人かわし、右足で打ち込んだ。「総体は70分と試合時間が短く、先制点を取って(仲間を)楽にしたかった」。大会前の約束を果たす一撃だった。
 後半9分には、U-17日本代表・MF渡井理己(2年)とのホットラインで追加点。1、2点目とも、ペナルティーエリア外から相手の背後を突くという、福原の真骨頂だ。川口修監督(43)は「まさに福原ゾーン。フリーで抜けた所にパスが通れば、絶対に決めてくれる」と、ベンチから拍手を送った。
 プリンスリーグ10戦11発の好調さを広島へ持ち込んだ。終了間際にも右から中央へのドリブル突破で決めた。ハットトリックは同リーグ昨季開幕戦・四日市中央工(三重)以来、1年3か月ぶり。「いいスタートがされたと思うが、もっと取れる場面はあった」と満足はせず、ゴールへの貪欲な姿勢を示した。


 ○‥‥青嶋は大会直前のテストマッチ・高岡第一(富山)戦での1得点が評価されメンバー入りした。後半18分に渡井からのパスを受けてチーム3点目をゲット「パスが弱かったので、トラップよりもカットインがいいと思った」と、好判断を見せた。抜てきした川口監督も「黙々と努力していた。大舞台で結果が出てよかった」と喜んだ。

 一条戦で、OBのブロ選手だちから寄贈された新ユニホームをお披露目した。コリンチャンス仕様の白地で黒色ラインと、静学が初めて使う2色だ。セカンドユニホームではあるが”イメチェン”したイレブンが好発進。「香川西はハードワークが特長だが、技術でいなしていく」と指揮官。次もテクニックを見せつける。 司令塔の渡井も3アシストと、非凡なパスセンスを見せた。代表で出場した新潟・国際ユースサッカーでは左サイドでプレー。「出場時間も短く、自分を出し切れなかった。総体でもう一度アピールしたい」と、強い覚悟で夏の戦いに臨む。
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静岡新聞
全国高校総体>静学5発、初戦快勝 サッカー男子
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 ▽男子1回戦
 静岡学園 5(1―0 4―0)0 一条(奈良)
 ▽得点者【静】福原3(なし、なし、渡井)青嶋(渡井)嶋(なし)
 【評】FW福原がハットトリックを達成するなど静岡学園が5得点を奪い、一条に大勝した。
 試合開始から静岡学園が敵陣でボールを回し、ペースをつかむ。前半31分、嶋からのロングパスを受けた福原が抜け出し、右足で先制。後半に入ると、福原が2得点、青嶋と嶋もゴールを決め、圧倒的な攻撃力を見せた。
 ■福原ハット、終始主導権
 静岡学園が危なげなく初戦を突破した。前半31分にゴールをこじ開けた福原が後半も2得点しハットトリックを達成。総体直前に登録された青嶋らも得点し、終始、主導権を握った。
 圧勝の立役者の福原は「もっと得点できる場面があった」と反省したが、若山主将は「自分たちのリズムで得点できている」と手応えは十分。ボールを失っても積極的に奪い返し、相手が前のめりになって得点を狙おうとしてもスルーパスでかき乱し、点差を広げた。
 静岡代表のプライドを懸けた一戦でもあった。前年度の全国選手権で、藤枝東が奈良代表の香芝に初戦で敗れていたこともあり、川口監督は「奈良に2回も負けられない」と選手に言い続けていた。「点もしっかり取れたし、無失点で終わったことも良かった」とほっとした様子だった。
 2回戦の相手は初戦8得点で快勝した四国学院大香川西。2アシストを決めた渡井は「先制点が大事」と表情を引き締めた。