それはだれにもわからない

:*:・'゜☆' .:*:・'゜☆' .:*:・'゜☆' .:*:

イメージ 1

井田は酔いながらこう言う。


まあ「恨み妬み」でスイッチオンはしないな。
盲目のピアニストが研ぎ澄ませて音感で秀でることがあるだろう。

苦労を重ねて大人になってから悩んで悩んでスイッチオンすることだってある。

だがそれは誰にもわからないんだよ。

誰でもない。

自分の夢、大人になればミッションに対する心の置き方だな。

これは本当にだれにもわからない。


カズと昔話したことだがな。

俺はブラジル行く時反対したんだ。99%ムリだってな。

カズは1%は可能性があるなら、それにかけるって。

だが簡単ではなかった。

相手にされない、力不足、偏見…挫折続きで、到底俺は成功できないんだと落ち込んでいたんだ。

その時ブラジルで3年目。

絶望にくれてビーチサッカーを眺めていた時、片足の少年が楽しそうに興じる姿に出逢った。

場所はリオのコカパバーナ海岸。

そこで、カズは「あの子があんなに楽しそうにサッカーやってる」って。

その瞬間だったって言ってたな。


だがみんな可能性はあるんだ。

だがスイッチオンのボタンは自分で苦労して、探して、自分で押すしかないことは言えるな。

これが難しいんだ。


あきらめないやつの何かがポーンってな(笑)

突き抜けたやつがな。

結果だけ求めれば望みは「蜘蛛の糸」だ。


どうしたら目覚めますかなんて言ってる奴は絶対にダメダメだ(笑)。