モンスター化する親に超ありがちな「早合点」
子どもの言うことを真に受けすぎていないか
it Mama
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新年度、新しく代わった子どもの担任に対して不満点があった場合、どうしていますか? 親だからこそ子どものためを思っての意見、これに対して“クレーム”と受け取られてしまい、新年度はじまって間もない4月から、「扱いにくいモンスターペアレント」と烙印を押されたら嫌ですよね。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が「モンスターペアレントにならないための注意点」についてお話します。

子どもの言うことを真に受けすぎるとマズイ


ママとして、子どもの言っていることを信じ、受け止めたくなる気持ちもわかります。

しかし、子どもの言葉だけを真に受けたり、連絡帳の文章だけで反応したり……。このように先生側の事情も考えないで“瞬間湯沸かし器”のように反応しないように気を付けましょう。「モンペ(モンスターペアレント)」扱いされてしまうかもしれませんよ?

それでは、どのような例があるのでしょうか。具体的なケースを参考に、NGママモンスターペアレントにならないよう気をつけましょう。
・ケース1:連絡帳の内容の差

ママ友と、保育園から受け取る連絡帳を交換して回し読みしました。お友達の連絡帳には「文字に興味を持っているんですね。●●くんにお手紙を書いていました。」と書いてありました。けれども、わが子に対しては「今日も給食をおかわりしました。」と書いてあるだけ。「ガガーン!」ちょっとショックですよね。

でも、あなたの子どもはまだ文字を書くことが出来ず、そこには触れるわけにはいかなかったのです。だから、先生は必死で “いいとこ探し”をして、給食をたくさん食べたことを書いたのかもしれません。

この場合、褒める材料の質的部分は違っても、子どもの発達や能力に合わせて評価してくれる良い先生という見方もできます。保育中も、知的なレベルの評価ではなく「たくさんご飯を食べること」「しっかり昼寝ができること」そんな部分も評価できる器の広い先生だったりします。

もし、よく出来る優秀な子を基準に「出来る、出来ない」だけを評価する先生だったら、子ども園にいる間は、浮かばれることがない可哀想な状態になります。ママはちょっと不満かもしれませんが、子どもにとって、とてもいい先生かもしれませんよ。

早合点はNG!まずは状況を知る

・ケース2:子どもが「先生に叩かれた」と訴えてきた

あなたの子どもが先に手を出して、友達を突き飛ばして泣かせたのかもしれません。それで先生は「お友達をいきなり叩いてはいけません!」と強い調子で叱ったのかもしれません。

子どもは親から怒られるのを恐れて「お友達を叩いて泣かしてしまった」とは報告はしません。子どもによっては、先生に叱られた恐怖心が残っていて、親の顔を見た途端、甘えたくなって「先生に叩かれた!」と親に訴えることもあります。

そんなとき、早合点して園に電話して「担任に叩かれたと言っています。お宅の園では体罰が横行しています!」と電話したり、教育委員会に訴えてしまうと、状況が分かった後、お母さんが恥ずかしい思いをします。

実際、何があったのか確認しましょう。ここは冷静に「息子が先生に叱られたようですが、何か悪いことをしたのでしょうか」と聞いた方がよいですね。
子どもが、園でどんな風に過ごしているのか、先生がどんな対応をしているのか、中に入ってみることはできません。ですから、親がアンテナを張って、子どもの表情や言葉で察してやることは大切なことです。

そんなとき、先生に状況を聞くことになります。しかし、先生だって感情を持った人間です。聖人君子ではありません。

「モンスターペアレント」にならないための鉄則

何かが起きた際、次の「×」のような例は絶対NG。「×」を「○」に変えるよう心がけましょう。

× 親の感情だけをぶつけて叩きのめす。


○ 状況確認をしてから先生の気持ちをまず聞く。

× 担任を飛び越えて園長、校長、教育委員会に訴える。


○ まず直接の担任に聞き、解決しないときに上司である立場の人に相談する。


子どもは毎日、園に行きます。そして、担任と長い時間過ごします。言いたいことだけ言ってママはすっきりした気分になっても、先生はそうではなかったりします。そうなると「あのモンスターの子だ」と思われ、子どもが可哀想な思いをしてしまいます。

もちろん子どものために黙っているのもよくありません。でも、気持ちを伝えるときには相手が納得できるように、親として賢い立ち振る舞いをしましょうね。