ある日本人女性が
マザーテレサの生き方に感動し
日本での仕事をすべて投げ打って
はるばるインドへ向かいました。
そしてこう言いました。
    
 「死を待つ人の家で
 マザーテレサとともに
 働かせてください。  
 テレサの生き方を尊敬しています。
 ここでボランティアをさせてほしい!
 がんばります!」
  
と。  
  
するとマザーテレサは
彼女にこう言いました。
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 「この国へ来て
 私たちと同じように生涯をかけて
 貧しい人たちの為に活動したいという
 お気持ちがあるのなら
 それをあなたは
 あなたの国で行うべきです。
 あなたの国には
 貧しい人や困った人がいないのですか?
 あなたの隣人をまず助けなさい。
 あなたのそばであなたの助けを
 待っている人がいるはずですよ」
  
その後、その女性は日本に戻り
家族や友人や地域の人達や
身近な人達を大切に考えて
献身的に生きることを学ばなくてはと
思い知ったそうです。
はるか遠い国へ行って
聖人の活動を1~2年まねて手伝い
そのまま帰国するよりも
自分の足元にしっかり根を張って
自分の身近な人のために
生涯かけて生きることのほうが
難しいと知ったそうです。