白黒つける話し方で、脱「話がつまらない人」nikkanCare.ism

もう「オチがない」とは言わせない!

イメージ 1「話にオチがない」。これが「話がつまらない」と思われてしまういちばん多い原因です。ダラダラとまとまりのない話を聞かされて、揚げ句の果てに最後にこれといった「オチ」もない。これでは、聞き手にとっては苦痛以外のなにものでもないですよね。
そこで今回は、『話に「オチ」をつける技術』より、「オチのある話」ができるようになる “6つの話術”の一つである、「お前が言うな話術」を紹介したいと思います。

思わずツッコミを入れたくなる話し方

「お前が言うな話術」は、聞き手が「お前が言うな」、「あなたに言う資格はない」とツッコミを入れたくなるような言動をすることが「オチ」になっているというものです。
話の最後の「オチ」を聞いて、思わずツッコミを入れたくなる。そこまで聞き手の心を動かせたなら、それはもう「おもしろい話」、「聞き応えのある話」になっているはずです。
この話術は、最初は主人公が正しいことを言っているような話だと聞き手に感じさせます。ところが、最後にやってくる自分のことを棚に上げた主人公の言動により、一気に主人公の立場が逆転してしまう、という仕組みです。
途中まで“白”だと思っていたものが、最後に“黒”へと真逆の変化を遂げる。推理小説などでも、「味方だと思っていた人物が実は敵だった」というような逆転劇をよく見かけますよね。それはやはり、話に衝撃を与え、聞き手を夢中にさせる作用があるからなのです。

話の「組み立て」に集中する

ではここで、実際に「お前が言うな話術」を使っている話を一つ紹介したいと思います。
 
最近、毎日のように夫婦喧嘩しちゃっててさ。会社の上司に、「結婚生活がうまくいってないんです」って、つい愚痴をこぼしちゃったんだよね。上司には、「奥さんへの感謝の気持ちが足りないんだよ。お前は結婚に全く向いてないな」って、軽く怒られちゃってさ……。
確かに、俺は自分のことばっかりで、妻への感謝の気持ちとかなかったし、本当に結婚に向いてないのかもなって、さすがに落ち込んじゃったよ。そしたら最後に上司が、「俺なんか、別れた2人の嫁さんに今でも感謝してるぞ」って言ったんだよ……。
 
一見すると、上司の意見は正しく聞こえます。でも、最後の「オチ」を聞いて、「お前が言うな」と上司にツッコミたくなる。そこまで聞き手を引き込めれば、もう「つまらない話」ではなくなっているのです。
「オチのある話」とは、しっかりとまとまりのある「聞き手の関心を引く話」のことです。話の組み立て方を理解できていれば、ダラダラと長い「つまらない話」で聞き手に苦痛を与えるようなことはなくなります。“6つの話術”を使って、話に「オチ」をつけられる人になってみませんか?