イメージ 1「教育現場からの提言」
「長い記事は読まない」という方のために6つに分割して掲載しました(笑)
たぶん予想通り、結果は同じ(笑)…「合わせるとナゲーヨ!」。
 
まあかいつまんで、大切なところと思えるところは、
人格崩壊は家族崩壊、母の抱擁、父の義愛のないところで起こっていること。
特に母の温かみを感じる2歳までの溺愛のない子供には愛されることで形成される脳の動き、落ち着いた情動、感性に軽い障害が出ることもあること。
そしてそれは親が変わることに解決を求めること以外にないということ。
愛を注ぐことを金銭で中抜きし、のっぺらぼうをつくる。
だから今は「子守唄」とともに「親守唄」なんだということ。
 
最近実際に目撃して衝撃を受けたことは、
ある母が、生後3か月の赤ちゃんを床に置き、枕で哺乳瓶と子供を挟みミルクを飲ませて携帯をシューシューやっていたこと。
「それ何っ?」と聞いてさらに深刻な衝撃を受けたことは、「お母さんがこうすると楽でおとなしく寝るわよって教えてくれたぁ」と答えたこと。
母性愛は戦後3代にわたって一部で家庭の崩壊で崩れていること。
 
「親が給食費や寮費払わないでぶっちぎり、金銭的な優遇で子供を挑戦の舞台から引きずり落とし、子供に愛の代わりに金を与え続ける親」
とかおおよそ親とは言えない。
 
まだ間に合う。大人から変わることが出来れば。
 
生きる人の宿命は何か
「われわれ文明社会に住む人間は、すでにこの楽園から追放されたアダムとイヴの子孫である。原罪とともに時間が流れはじめ、人は個我としての自己を意識しなくてはならなくなる。自己自身の死が自己の存在の終結を限定し、他者の存在が自己の世界の外部境界を限定する。自己はあるがままのありかたでおのずから自己自身ではなくなる。自己が自己自身でありうるためには、自己はそのつどみずから自己自身にならねばならなくなる。自己は、自己自身となりうる可能性を、そのつどの未来から、そのつど出会う他者とのあいだから獲得しなくてはならなくなる」ということだ。
 


明星大学教育学部教授高橋史朗・致知2012.08
教育現場からの」提言―「親学」の普及徹底なくんば国は浮上せず
 
①いま子供たちに何が起きているのか
②失われつつある母親による愛着行動
③母性的慈愛と父性的義愛 
④感性が育たない現代の子供たち 
⑤子育てを脅かす経済の物差し
⑥主体変容が親学の第一歩