イメージ 1小林祐三が再三ドリブル突破。前半17分、右から積極的なドリブルでPA内に入り、こぼれを兵藤が横パスして斉藤学が決めた。
小林は人生初の全国優勝。おめでとう。
 
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みなさんあけましておめでとうございます。
初日本一!
いいもんですね。
素直に嬉しいです。
ただ、リーグ戦の悔しさは絶対に忘れません。
今年はもっといい年に。
ちょっとお休みします。
小林祐三
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[1.1 天皇杯決勝 横浜FM2-0広島 国立]

 第93回天皇杯全日本サッカー選手権は1日、東京・国立競技場で決勝を行い、21大会ぶりの決勝進出を果たした横浜F・マリノスと6大会ぶり決勝進出のサンフレッチェ広島が対戦した。改修工事前最後の国立競技場での元日決戦は、横浜FMが前半17分にMF齋藤学のゴールで先制すると、同21分にはDF中澤佑二が追加点。そのままリードを守り抜き、2-0の完封勝利を飾った。横浜FMは前身の日産自動車時代を含め、21大会ぶり7度目の天皇杯制覇。04年のJ1リーグ以来、9シーズンぶりのタイトル獲得となった。
 最終節で優勝を逃したリーグ戦のリベンジを狙う横浜FMはDF小林祐三が出場停止明けで先発復帰。FW藤田祥史は累積警告により出場停止で、神戸移籍が発表されたFWマルキーニョスも不在のため、FW端戸仁が1トップで先発した。一方、最終節の逆転劇でリーグ連覇を達成し、2冠を目指す広島は準決勝のF東京戦と同じ先発メンバーで臨んだ。
 立ち上がりから横浜FMがボール支配率を高め、試合の主導権を握った。前半7分にはMF中村俊輔が右足でミドルシュートを狙うが、ゴール上へ。その後も優勢に試合を運びながら、広島の堅い守りの前にフィニッシュまで持ち込めず、拮抗した時間が続いた。
イメージ 2 広島の人数をかけた守りを小林がオーバーラップでこじ開ける。前半17分、右サイドから攻撃参加し、そのままドリブルでPA内へ切れ込むと、こぼれ球を端戸、兵藤がつないでマイナスに戻し、齋藤が右足ダイレクトで振り抜いた。PAライン上からのミドルシュートをゴール左隅に流し込み、先制点。直後の19分には広島MF石原直樹の右足ボレーがGK榎本哲也の手を弾いてポストに当たる場面もあったが、同21分、中村の左CKにMF中町公祐が頭で合わせると、GK西川周作が前に弾いたボールを中澤がヘディングで押し込み、追加点を奪った。
 5分間の2ゴールで2-0とリードを広げた横浜FMに対し、広島は目が覚めたかのように猛反撃に出る。前半30分、MF青山敏弘の右足ミドルは中澤が足を伸ばしてブロック。同32分にはMFミキッチが角度のない位置からシュートを狙い、GKが弾いたボールにFW佐藤寿人が詰めたが、榎本の連続セーブに阻まれた。横浜FMも前半40分、中盤でのボール奪取から中町の絶妙なスルーパスにMF兵藤慎剛が抜け出したが、左足のシュートはわずかにゴール右へ。前半アディショナルタイムには中村のスルーパスから小林が右クロス。ファーサイドの齋藤がヘディングで合わせたが、枠を捉えることはできず、前半は横浜FMの2点リードで折り返した。
 2-0のまま逃げ切った横浜FMは21大会ぶりの天皇杯制覇。リーグとの2冠を逃した広島はJ開幕以降、5度目の決勝進出で5度目の準優勝となった。これで今季はリーグ戦を含め、対横浜FM戦は3戦3敗。J1最終節で逆転Vを許した相手に“リベンジ”を果たした横浜FMが“最後の国立”で日本一の栄冠に輝いた。
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