スポニチ
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 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。昨年優勝の静岡学園は、加藤暁秀をPK戦の末に下して準決勝へ駒を進めた。
ここまで2試合12得点の攻撃陣がノーゴールと沈黙。苦しんだチームを救ったのは、GK須賀浦司(3年)だった。
今大会初めて経験するPK戦で、2-2から相手の3本目を右に跳んでセーブ。続く4本目も左に跳んで阻止し、スタンドに向かってこん身のガッツポーズを見せた。「PK戦はヒーローになるチャンスだと思った。ここで負けられないという気持ちで臨んだ」と王者の意地を見せた。
 遅咲きの守護神だ。1年前は「Bチームの2番手GK」で、Åチームに初昇格したのは2月の新人戦から。
現チームでも大杉啓(2年)に次ぐ2番手だが、「自分は人一倍、人二倍やらないといけない」と練習に励み、
総体でようやく出場機会を得た。「目標は4連覇して、全国でもいい結果を出すこと。次も一戦必勝で臨んで
いきたい」と須賀浦。きょうの準決勝でも、強気な背番号17が浜松開誠館の前に立ちはだかる。 (原田真奈子)
 ▼静岡学園川口修監督
須賀浦はサッカーを知っているし、能力、意識も高い。
総体では経験を積ませるために使っている。(今大会の活躍は)本人にも自信になると思う。

静新
守り崩せず静学辛勝
・静岡学園は自陣に引いて守る暁秀を崩しきれず、PK戦で辛くも勝利した。
 前半はパスミスからボールを奪われる場面が目立った。徐々にペースをつかみ、中盤ではボールを圧倒的に支配したが、ゴール前の迫力に欠けた。
 終了間際にDFの背後を突かれて得点機を相手に献上。県総体から先発の座に就くGK須賀浦の好判断で失点こそ免れたが、際どい場面だった。
 川口監督は「粘り強い守備にやられた」と無得点試合に反省の弁。PK戦で2本を止めて活躍した須賀浦だ
が「4連覇をしっかり果たすのが目標。団結しないと優勝できない」と次戦に向けて気を引き締めた。
 
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