<シリア>デモ死者100人超…政府側、葬儀でも発砲 | ☆美容と健康の情報ブログ☆

<シリア>デモ死者100人超…政府側、葬儀でも発砲

【カイロ和田浩明】民主化を求めるシリアの混乱が悪化の一途をたどっている。22日に全国各地で行われたデモへの発砲では、反体制派によると死者数は100人を超え、3月中旬に騒乱が拡大を始めて以来、最悪となった。23日に行われた犠牲者の葬儀には数万人が集まり、治安部隊によるとみられる発砲で少なくとも6人が死亡した模様だ。

 シリアの人権活動家が毎日新聞に寄せた情報によると、首都ダマスカス近郊や中部ホムス、南部ダルアー周辺など全国7都市で少なくとも100人が死亡し数百人が負傷した。

 一方、国営メディアも22日の発砲事件を報じたが、犯行は「武装集団」によるもので、当局側の犠牲を強調する内容だ。シリア当局は民主化騒乱を「外国勢力の支持を受けた保守系イスラム主義者の武装蜂起」と断言。一方で、アサド大統領は21日に非常事態法を解除するなど一定の懐柔策も打ち出している。

 同法の解除は民主化デモの最大の要求の一つで、政権側にとっては事態を沈静化させる最大のカードだった。しかし「国家の安定」を大義に武力弾圧を続けたため反政権感情を劇的に悪化させている。

 今後、アサド政権の後ろ盾である国軍の動向が注目される。中東専門家の間では、チュニジアやエジプトと違いシリアでは軍部の政権に対する忠誠心は固いとの見方もあるが、騒乱が拡大した場合の反応は不透明だ。